この記事では、“disease”と“illness”の違いを分かりやすく説明していきます。
「disease」とは?
“disease”には、3つの意味があります。
1つめは、精神や身体の機能に障害を起こし、苦痛や不快感を伴い、日常生活に支障が出る状態のことです。
このような状態のことを病気といいます。
病気にかかる生物には、人間、人間以外の動物、植物などがありますが、“disease”は主に人間や動物の特定の病気のことを指しています。
何だか変だといった状態ではなく、病気を特定できるものです。
2つめの意味は、精神や社会が健やかでない状態、ゆがんだ状態のことです。
不健全ということができます。
不健全な状態のことから、物事の内部にひそむ害になること、悪い習わしの意味にもなります。
3つめの意味は、物質の変質や腐敗です。
変質とは、物質の性質が変わることです。
たとえば、ポテトチップスの袋を開けたまま放置しておくと、サクッとしていたポテトチップスが、しなっとしてしまいます。
最初の状態から変わっているといえます。
腐敗とは腐ることで、微生物が繁殖をして嫌な臭いを出していることが少なくありません。
「disease」の使い方
病気のことを指して使用します。
人間や動物の特定の病気のことを指します。
また、病気のような状態のこと、つまり不健全状態のことも指して使用します。
「illness」とは?
“illness”には、体調が悪い状態という意味があります。
体調が悪いときのことは、たいてい病気といいます。
体調が悪いと感じているとき、精神や身体の機能に障害を起こし、痛みを感じたり、不快感を覚えたりしています。
このような状態を病気といいます。
“ill”には体調が悪いという意味があり、“ness”は形容詞などについて状態を意味します。
このことからも、“illness”は体調が悪い状態という意味であることがわかります。
体調が悪いといっても、重い状態もあれば、軽い状態もありますが、“illness”という言葉自体には、体調の悪さがどれくらいなのかという意味は含まれていません。
「illness」の使い方
体調が悪い状態、つまり病気のことを指して使用します。
重い病気の場合は、「重い」を意味する“serious”を“illness”の前につけて、重い病気を表します。
「disease」と「illness」の違い
どちらの言葉にも病気という意味があります。
「病気にかかる」というときの病気です。
“illness”の場合は体の状態が悪い病気のことを指していますが、“disease”は体の病気のことだけでなく、社会の病気のような状態、つまり不健全な状態の意味もあります。
まとめ
病気を意味する2つの言葉ですが、“illness”は体の病気のことで、“disease”は体だけでなく社会の不健全な状態の意味もある点に違いがあります。