この記事では、「神主」と「宮司」の違いを分かりやすく説明していきます。
「神主(かんぬし/こうぬし/かむぬし/しんしゅ)」とは?
「神主」には2つの読み方があり、それぞれ以下の意味が含まれています。
「神主(かんぬし)」には以下の意味が含まれており、「こうぬし」や「かむぬし」とも読まれます。
・「神事を主宰する人」や「臨時に神を祭るとき、主となって事を執り行う人」
・「神社に仕える神人の長」や「神に仕える人」
・「主として僧侶仲間で用いられるネギの隠語」
「神主(しんしゅ)」には以下の意味が含まれており、古くは「じんしゅ」とも読まれていました。
・「ものの霊」
・「儒葬で死者の官位や姓名を書き、安置する霊牌」
・「神に仕える人」
「神主」の類義語には「神官(しんかん)」や「神職(しんしょく)」などがあります。
「神主」の使い方
「神主」は名詞として使われています。
「宮司(ぐうじ/みやづかさ)」とは?
「宮司」には2つの読み方があり、それぞれ以下の意味が含まれています。
「宮司(ぐうじ)」には以下の意味が含まれています。
・「神社に仕え、祭祀などを司る者の長」
・「戦前における、神宮や神職の階級の一種」
「宮司(ぐうじ)」の類義語には先述した「神主」や「神官」、「神職」などがあります。
「宮司(みやづかさ)」には以下の意味が含まれており、「みやつかさ」とも読まれます。
・「中宮職」や「東宮坊」
・「神官」や「ぐうじ」
「宮司」の使い方
「宮司」は名詞として使われています。
「神主」と「宮司」の違い
「神主」と「宮司」にはそれぞれ2つの読みと、複数の意味を持つ言葉です。
そのうち、「神主(かんぬし)」と「宮司(ぐうじ)」には「神社に仕える者の長」という意味が含まれているため、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「神主」の例文
・『神主にこの神社の歴史について教えてもらった』
「宮司」の例文
・『宮司により、粛々と祭祀が執り行われた』
まとめ
「神主」には2つの読み方があり、「神主(かんぬし)」は「神事を主宰する人」や「神社に仕える神人の長」、「神に仕える人」などの意味を、「神主(しんしゅ)」には「ものの霊」などの意味が含まれています。
「宮司」には2つの読み方があり、「宮司(ぐうじ)」は「神社に仕え、祭祀などを司る者の長」などの意味を、「宮司(みやづかさ)」には「中宮職」や「東宮坊」などの意味を表す言葉です。
近しい意味を含めていることから、2語は類義語の関係に当たると言えます。