この記事では、「球根」と「玉ねぎ」の違いについて紹介します。
球根とは?
球根とは、宿根草のうち根や茎、葉など特定の部分が肥大化した器官のことをいいます。
農業や園芸などの分野で使われる言葉で、球根には養分が蓄えられるようになっています。
球根には、鱗茎(りんけい)・球茎(きゅうけい)・塊茎(かいけい)・塊根(かいこん)・担根体(たんこんたい)といった種類があります。
鱗茎は短縮した茎に肥大した葉や葉の一部が重なり合って球状になったもので、玉ねぎやチューリップ、ヒヤシンス等があります。
球茎は茎自身が肥大化して球状になったものをいい、クロッカスやサトイモ、フリージア等があります。
玉ねぎとは?
玉ねぎとはヒガンバナ科ネギ属に属する多年草で、野菜としても知られています。
大きく肥大している鱗茎を持っており、その部分が食用になります。
玉のような形をしたネギということで、玉ねぎと呼ばれるようになりました。
中央アジアが原産とされており、現在は世界中で食べられています。
水にさらしたりして生でサラダ等で食べることもありますし、スープに入れたり炒め物にして食べたりもします。
カレーやハンバーグ等にも欠かせない野菜で、様々な料理に使われています。
日本では北海道が主な産地で、6割のシェアがあります。
球根と玉ねぎの違い
球根にいくつか種類があり、その中の一つに鱗茎があります。
玉ねぎは鱗茎の一種なので、食用の球根ということになります。
球根は根や茎、葉など特定の部位が肥大化するものですが、玉ねぎを含む鱗茎は葉が肥大化したものです。
サトイモやジャガイモ、サツマイモ等も球根の一種で、サトイモは茎自身が肥大化したものになります。
ジャガイモは地下茎が肥大化したもので、サツマイモは根の部分が肥大化したものです。
まとめ
球根には色々な種類があり、その中の1つである鱗茎に玉ねぎも含まれます。
玉ねぎは食用の球根の一種です。