この記事では、「刻む」と「彫抜く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「刻む」とは?
物の表面に文字や模様を刻み込むことです。
例えば、金属や木材などに刃物で細かく切り込んで、絵や文字を作ることを「刻む」と言います。
また、食材や紙などを細かく切ることも「刻む」と言います。
刻むという言葉は、切るという動作に重点が置かれています。
「彫抜く」とは?
物の一部を削り取って、中空にすることです。
例えば、木や石などに穴をあけて、像や器などを作ることを「彫抜く」と言います。
また、版画などで、版木の一部を削って、インクが付かないようにすることも「彫抜く」と言います。
彫抜くという言葉は、削るという動作に重点が置かれています。
「刻む」と「彫抜く」の違い
「刻む」と「彫抜く」の違いを、分かりやすく解説します。
「刻む」と「彫抜く」の違いは、切るか削るかという点にあります。
刻むという言葉は、表面に線や点をつけるような印象を与えます。
その一方で、彫抜くという言葉は、物の一部を取り除くような印象です。
また、刻むという言葉は、平面的な表現に向いていますが、彫抜くという言葉は、立体的な表現に向いています。
「刻む」の例文
・『彼は時計に、自分のイニシャルを刻むことにした』
・『この料理を作るに当たって、まずは玉ねぎを刻むことから始めましょう』
「彫抜く」の例文
・『彼は見事に木に花の模様を彫抜く』
・『石に文字を彫抜くことにした』
まとめ
「刻む」と「彫抜く」は似ている言葉ですが、使い方に違いがあります。
「刻む」は刃物で物を細かく切ったり、物の表面に文字や模様を刻んだりすることを意味します。
その一方で、「彫抜く」は物の中に穴開けて形を作ったり、物の一部を削ってくり抜いたりすることを意味します。
つまり、「刻む」と「彫抜く」の違いは、前者は物の表面に切れ目を入れることで形を表すのに対し、後者は物の中に空間を作ることで形を表すという点にあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。