この記事では、「曲がる」と「屈する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「曲がる」とは?
物や身体の一部がまっすぐでなくなることを意味します。
例えば、「道は曲がっている」、「指を曲げる」、「首を曲げる」などのように使用します。
また、比喩的に、道理や正義などに反することや、自分の考えや信念を変えることも「曲がる」と言います。
例えば、「法を曲げる」、「信念を曲げる」などのように使用します。
「屈する」とは?
折れ曲がることのほかに、何かに負けて服従することや、意欲や気力がなくなることを意味します。
例えば、「権力に屈する」、「批判に屈しない」、「失敗に屈せずやりとおす」などのように使用します。
「曲がる」と「屈する」の違い
「曲がる」と「屈する」の違いを、分かりやすく解説します。
「曲がる」と「屈する」の違いは、前者は物理的な変形や道理から外れることを中心に表現し、後者は精神的な屈服やくじけることを中心に表現するという点にあります。
また、「曲がる」は、自分の意志で行うこともあるのに対し、「屈する」は、他者や状況によって強いられることが多いというニュアンスの違いもあります。
「曲がる」の例文
・『あの交差点を右に曲がると、私の家があります』
・『後ろの車を確認せずに、急に曲がると非常に危ない』
「屈する」の例文
・『はじめは威勢が良かったが、すぐに権力に屈することになった』
・『彼は強烈なパンチをもらい、膝を屈することになった』
まとめ
「曲がる」と「屈する」は、どちらも曲線状に変形することを意味する動詞ですが、使われる場面やニュアンスに違いがあります。
「曲がる」は、まっすぐなものや平らなものが、自然に曲線状に変形することを表します。
その一方で、「屈する」は、まっすぐなものや平らなものが、力や圧力によって鋭く曲がることを表します。
また、本来の考えや意志を無理に変えることも指します。
