目的や用途によって分類される船の種類として「漁船」と「商船」があります。
2つの船はそれぞれどのような船で何が違うのでしょうか。
今回は、「漁船」と「商船」の違いを解説します。
「漁船」とは?
「漁船」とは、「漁業に使うための船」を指す言葉です。
「漁船」の使い方
水中に生息する魚介類を竿や網などの漁具を用いて捕獲する行為を「漁」といいます。
事業として継続的に行われる漁を「漁業」といい、広い海や湖などでは船を用いて漁業が行われます。
漁業に使用される専用の船が「漁船」です。
漁師が乗り込み漁をする船全般を指す言葉で、1人乗りの小型ボートから遠洋を航行する大型船まで漁に使われる船は全て「漁船」です。
はえ縄や網などの漁具を使って魚介類を捕獲する「漁猟船」や船団を指揮する「母船」、水揚げされた魚を冷蔵や冷凍で保存し運搬する「運搬船」などいくつかの種類に分類されますがどれも漁のための船なので「漁船」に含まれます。
「商船」とは?
「商船」とは、「旅客や貨物の輸送に使われる船」を指す言葉です。
「商船」の使い方
商行為のための船全般を指す言葉ですが、一般的には商売として人を運んだり貨物を運搬したりする船を指します。
人を運ぶ「客船」と貨物を運ぶ「貨物船」、ヒトと貨物の両方を運ぶ「貨客船」を合わせて「商船」と表現します。
「漁船」と「商船」の違い
「漁船」と「商船」の違いは「目的」です。
海や川などで漁をするための船が「漁船」、人や貨物を運ぶ商売のための船が「商船」という船の利用目的の違いで区別されます。
安全基準や座席数など船としてのつくりそのものも別物です。
「漁船」の例文
・『港に漁船が停泊している』
・『漁船は朝早く出発する』
「商船」の例文
・『商船が太平洋を航行している』
・『商船は貿易輸送の中心である』
まとめ
「漁船」と「商船」は目的の違いで区別されます。
何に使うために作られた船なのかを基準に区別してください。