この記事では、「最も」と「至って」の違いを分かりやすく説明していきます。
「最も」とは?
「最も」とは、「他のものと比較して一番程度が勝(まさ)っている」さまや「あまりにも状態が突出している」様子などを示す言葉です。
「まことに」または「たいそう」などという意味合いで使われている語句ですが、「尤(もっと)も」と表記される場合は、「あることが道理にかなっている」あるいは「当然のことである」などというニュアンスで使用されている文言です。
「至って」とは?
「至って」とは、「この上なく」もしくは「他のものなどと比べて程度がはなはだしい」などという意味合いで使われている言葉です。
「きわめて」ないし「非常に」などという語句と似たようなニュアンスで用いられており、「いとも」または「恐ろしく」などという語句と同じような意味をもっている表現として用いられています。
「最も」と「至って」の違い
「最も」と「至って」は、どちらの言葉も「他よりも程度が勝っている」あるいは「とても」などという似たような意味合いで使われている語句と言えます。
しかしながら「最も素晴らしい」という表現は「至って素晴らしい」とは言い換えられず、また「至って普通」という表現も「最も普通」という語とは同じ意味であるとは言えませんので、双方の文言は使い方は異なる表現であると言えるでしょう。
「最も」の例文
・『最も営業成績がよい社員に毎年特別ボーナスを与えています』
・『20世紀の最も偉大なバンドはビートルズといっても過言ではありません』
「至って」の例文
・『課題をどのように克服していくのかについてはまだ結論にまで至っていません』
・『いつもよりも至って静かな日曜日の小学校』
まとめ
「最も」と「至って」は、どちら語句も「非常に」または「たいそう」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。