この記事では、「耳目」と「注目」の違いを分かりやすく説明していきます。
「耳目」とは?
「耳目」は「じもく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あることを聞いたり見たりすること」という意味です。
2つ目は「多くの人々が成り行きを気にすること」という意味です。
3つ目は「ある人のために色々と働いて役に立つこと」という意味です。
「耳目」の言葉の使い方
「耳目」は名詞として「耳目を集める・集めた」「耳目を広める」「耳目となる」などと使われます。
「耳」は「みみ」とも読み「聴覚で音声をとらえること」という意味、「目」は「め」とも読み「視覚でものをとらえること」という意味、「耳目」で「聴覚と視覚でとらえること」になり、転じて「気にすること」「目や耳となって助けること」として使われる様になりました。
「注目」とは?
「注目」は「ちゅうもく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一つのものを意識して見つめること」という意味です。
2つ目は「関心を持って成り行きを見守ること」という意味です。
3つ目は「軍隊などで、姿勢を正し、相手に敬意を表して視線を向けること」という意味です。
「注目」の言葉の使い方
「注目」は名詞として「注目する・した」「注目を浴びる」などと使わます。
c「注」は「そそぐ」とも読み「液体をそそぎ入れる」から転じて「ひとつところに集めること」という意味、「視覚でものをとらえること」という意味、「注目」で「ひとつのところに視線を集める」になります。
「目」は「注目」だけで「視線を集める」という意味をも含むので、「注目を集める」は誤用になります。
「耳目」と「注目」の違い
「耳目」は「聴覚と視覚でとらえること」転じて「気にすること」「目や耳となって助けること」です。
「注目」は「ひとつのところに視線を集めること」という意味です。
「耳目」の例文
「耳目」の例文は以下の通りです。
・『現地へおもむいて耳目を広める』
・『スキャンダルで世間の耳目を集める』
・『主君の耳目となって働く』
「注目」の例文
「注目」の例文は以下の通りです。
・『マジシャンの手元に注目する』
・『今期一番の注目作品を紹介する』
・『隣国の動向に注目する』
まとめ
今回は「耳目」と「注目」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。