「年中行事」と「伝統行事」は別物なのか。
別物であるなら、どのような違いがあるのか。
この記事では、「年中行事」と「伝統行事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「年中行事」とは?
「年中行事」とは、毎年、恒例行事として行われるイベントや儀式などを意味します。
毎年、一定の期間行われている行事を意味し非常に身近なものとなります。
そのため、日ごろ、「年中行事」とは思わず参加していることも多く、初詣や節分、バレンタインやハロウィン、クリスマスなども「年中行事」になります。
「伝統行事」とは?
「伝統行事」とは、決まった時期に長年、続く行事で、その地域では伝統となっているものを意味します。
「伝統」とは、ある民族や社会、集団などで古くから受け継がれてきた習慣や思想、しきたりなどを指します。
これらを毎年、決まった時期に行うものが「伝統行事」なのです。
日本の「伝統行事」は数多く、正月から始まり、節分、ひな祭り、端午の節句、お盆、七五三などがあります。
そのほか、地域密着の「伝統行事」も少なくありません。
その多くは、お祭りで、ねぶた祭りや祇園祭なども「伝統行事」のひとつになります。
「年中行事」と「伝統行事」の違い
毎年恒例として行われる行事という共通点を持つ「年中行事」と「伝統行事」そのため、「年中行事」の中に「伝統行事」が含まれることも多くなります。
そのうえで、「伝統行事」は、伝統的な文化の行事だけを指す言葉となり、「年中行事」だからと言って必ずしも「伝統行事」とは限りません。
例えば、クリスマスやハロウィン、バレンタインなどは「年中行事」として日本でも定着している行事ですが、これらに伝統的なものはなく、「伝統行事」には含まれません。
反対に節分やひな祭り、端午の節句などは、伝統的な文化となり単なる「年中行事」ではなく、「伝統行事」に含まれるものとなります。
まとめ
「年中行事」と「伝統行事」には以上のような違いがあります。