交通事故で壊れた車両の被害状況を表す言葉として「大破」と「中破」があります。
この2つはどのような基準で区別され被害の程度はどう違うのでしょうか。
今回は、交通事故の「大破」と「中破」の違いを解説します。
「大破」とは?
交通事故の「大破」とは、「自走不可能なくらい大きな破損」を指す言葉です。
「大破」の使い方
交通事故で車が壊れた時に自走不能になるぐらい程度が大きい破損状況を表します。
修理して再び乗ることも可能ですがエンジンの交換や骨格の矯正など大掛かりな作業が必要です。
事故現場からの移動は自走不能なのでレッカー車の手配が必要になります。
修理金額も高額になり車の年式や程度によっても異なりますが車両代金の半額以上を超えることが多く、加入している車両保険によっては修理よりも買い替えを勧められるくらい大きな破損です。
「中破」とは?
交通事故の「中破」とは、「それなりに被害はあるが自走可能な程度の破損」を指す言葉です。
「中破」の使い方
あちこち壊れていてすぐにでも修理が必要ではあるものの一応自走は可能な程度の破損状況を表します。
壊れてはいますが修理すれば再び元通りになり乗れるようになるくらいの被害程度です。
「大破」と「中破」の違い
自走不可能なくらい大きく破損しているのが「大破」、壊れてはいるものの自走可能なのが「中破」と自走可能かどうかが基準です。
「大破」と「中破」には明確な基準がなく判断する人によっても区別は異なります。
修理を担当する工場は基本的に車の状態で区別しますが保険会社は車の状態にかかわらず単純に修理金額を基準にして区別することもあります。
修理金額30?50万円が「中破」、50万円を超えると「大破」が一般的な相場です。
「大破」の例文
・『衝突で車が大破した』
・『大破した車を修理せず廃車にする』
「中破」の例文
・『中破だがすぐに修理が必要だ』
・『車が中破しただけで怪我はなかった』
まとめ
「大破」と「中破」は自走可能かどうかが1つの基準です。
どちらにしても早急に修理が必要なので早めに工場に持ち込みましょう。