この記事では、「名手」と「妙手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「名手」とは?
「名手」は「めいしゅ」と読みます。
「名」と「手」で成り立つ熟語です。
「名」は「名前、名声、人数、優れている」といった意味合いがあり、「手」には「技、技術、技量、行う人」といった意味合いがあります。
このことから、文字の成り立ちから考えると、「名手」には「名のある技術者」という意味があることが分かります。
これが転化して、「技量のある人」として使われるようになりました。
「妙手」とは?
「妙手」は「みょうしゅ」と読みます。
「妙」と「手」で成り立つ熟語です。
「妙」は「この上なく美しい、不思議、非常に上手」といった意味合いがあります。
「手」はヒトの手指から発想を得た象形文字で、「技」や「仕事」に関する意味合いがあります。
「妙手」の文字の成り立ちから、「優れた技、誰も思いつかない不思議なアイデア」といった意味合いで使われています。
「名手」と「妙手」の違い
「名手」と「妙手」には、「優れた技」といった共通の意味合いがあります。
また、「名手」と「妙手」のどちらも囲碁・将棋において、技の一手や優れた指し手に対して用いられる言葉です。
とても語感が似ているため、混同して用いられる場合がありますが、厳密には言葉の意味合いに違いがあります。
「名手」は「名のある」といったニュアンスから「技を持つ人」を指す場合があります。
「妙手」は「不思議な」といったニュアンスから「技の優秀さ」を指す場合があります。
つまり、言葉の対象に違いが出るケースがあると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「名手」と「妙手」は、どちらも「技量のある人」という意味合いがあることが分かりました。
また、「妙手」には「誰も思いつかない発想」というニュアンスがあり、囲碁・将棋でとてもよく使われる用語でもあります。
「名」と「妙」は語感が似ていますが言葉の意味には違いがありますので、覚えておくと良いでしょう。