この記事では、「不備」と「不具合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不備」とは?
「不備」は「ふび」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「必要なものが完全に揃っていないこと」という意味です。
2つ目は「手紙の終わりに添える語として、十分に書きたいことが表現されていない意」です。
「不備」の言葉の使い方
「不備」は名詞・形容動詞として「不備がある・あった」「不備な点」などと使われます。
「不」は否定を表す語として「~でない」「~しない」「良くない・悪い」という意味、「備」は「そな(える)」とも読み「あらかじめ用意する」「必要なものが揃う」という意味、「不備」で「必要なものがそろっていないこと」になります。
「不具合」とは?
「不具合」は「ふぐあい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「様子や状態が良くないこと」という意味です。
2つ目は「ビジネス用語で、明らかに故障していること、欠陥品であることの遠回しな表現」という意味です。
「不具合」の言葉の使い方
「不具合」は名詞・形容動詞として「不具合がある・あった」「不具合が生じる」などどと使われます。
「不」+「具合」で成り立っている語で、「不」は否定を表す語として「~でない」「~しない」「良くない・悪い」という意味、「具合」は「ものごとを行うにあたっての状況」「活動や機能の状態」という意味、「不具合」で「ものごとの状況が良くないこと」「機能や働きが悪いこと」になります。
「不備」と「不具合」の違い
「不備」は「必要なものがそろっていないこと」です。
「不具合」は「ものごとの状況が良くないこと」「機能や働きが悪いこと」です。
「不備」の例文
「不備」の例文は以下の通りです。
・『不備な点がございましたらお申しつけ下さいませ』
・『書類に不備がある処理が遅れる』
・『材料に不備がありました』
「不具合」の例文
「不具合」の例文は以下の通りです。
・『システムに不具合が発生する』
・『リモコンの不具合を確認する』
・『当機に不具合がございまして遅延しております』
まとめ
今回は「不備」と「不具合」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。