日本の国土の中でも大きな割合を占める場所を指す言葉として「本土」と「本州」があります。
この2つの表現はどのような違いで区別すればいいのでしょうか。
今回は、「本土」と「本州」の違いを解説します。
「本土」とは?
「本土」とは、「ある国を構成する国土において中心を占める重要な国土」を意味する言葉です。
「本土」の使い方
国を形成する土地のことを国土といいます。
国土は全てが一続きになっているのではなく飛び地や離島など主要な部分から外れて存在する場所もあります。
飛び地や離島など主要ではない場所から見た時の国における中心を占める主要な国土を指す言葉が「本土」です。
一般的には太平洋戦争の終戦により日本の領土として認められた国土を「本土」といい、アメリカの統治下に置かれその後復帰した沖縄と区別する意味で使われる表現です。
「本州」とは?
「本州」とは、「日本列島のうち最大の面積を持つ島」を指す言葉です。
「本州」の使い方
4つの島で構成される日本列島のうち面積が最も大きい津軽海峡から関門海峡までの島を指します。
都府県としては離島も含みますが「本州」という場合は離島を含まず日本の中で最も大きい島一つのみを表します。
「本土」と「本州」の違い
「本土」と「本州」の違いは「北海道、四国、九州を含むかどうか」です。
「本土」は飛び地から見た時の主要な国土を指す言葉で一般的には沖縄と離島を除く日本列島の4島全てを指します。
「本州」は日本列島4島のうち最大の面積を持つ島を指す言葉なので北海道、四国、九州は含みません。
「本土」の例文
・『沖縄在住だが本土の病院に通っている』
・『本土復帰を果たしてから50年が経過した』
「本州」の例文
・『本州と四国は瀬戸大橋で結ばれている』
・『下北半島は本州の最北端に位置する』
まとめ
「本土」と「本州」は明確な基準で区別されています。
日本列島のうちどの部分を指しているのか、言葉の意味を正しく理解して使い分けましょう。