「精一杯」と「力一杯」の違いとは?分かりやすく解釈

「精一杯」と「力一杯」の違いとは?違い

この記事では、「精一杯」「力一杯」の違いを分かりやすく説明していきます。

「精一杯」とは?

「精一杯」とは自分の持っている力全てを出すことです。

この力というのは筋力や体力といった身体的なものだけでなく気力や精神力など心の力も含み、心身の力を底から振り絞ってでも全部使い物事につとめるという意味になります。

ただし現在では誇張表現として使われることも多く、やる気が続く限り程度の軽い気持ちや頑張るという言葉の装飾程度の認識で使われることも多く、本来の体の力も心の力も振り絞って全部出すという意味ではないことも多いでしょう。


「力一杯」とは?

「力一杯」とは自分の持っている力を全て出すことです。

気力など心の力も使う「精一杯」と違い「力一杯」の力は体力や能力などの身体的な力だけを指します。

単純にできることはやるという意味で使うこともありますが、荷物の運搬などの単純に体力が必要なことで体の持つ力全てを使うという表現として使われることが多いでしょう。

逆に勉強や事務処理のような体力をあまり使わないことについては「力一杯」は使われません。


「精一杯」と「力一杯」の違い

「精一杯」「力一杯」の違いを、分かりやすく解説します。

自分の心と体の力を全て出すことが「精一杯」で、自分の身体的な力をすべて出すことが「力一杯」です。

本来の意味的には「精一杯」の方が心も振り絞る分「力一杯」よりも全力の度合いが大きい言葉になります。

また「精一杯」は気力が必要になる作業にも体力が必要になる作業にも使われますが、「力一杯」は体力が必要になる作業に使われ体力を使わないデスクワークなどには使われません。

まとめ

体の力だけでなく心の力もすべて出し切るのが「精一杯」で、体の力をすべて出し切るのが「力一杯」です。

「精一杯」の方が心の力も出し切る分より全力を出している表現になりますが、単純に力が必要な作業では「力一杯」と表現してより力強さをアピールすることもままあります。

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