この記事では、「理性的」と「感情的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「理性的」とは?
「理性的(りせいてき)」とは、本能や感情に支配されることなく、理性に従って判断や行動をする様子を言います。
「理性的」の「理」は「どうり」、「すじみち」、「整理する」などの意味があります。
また、「性」は「さが」、「たち」、「性質」などを表しています。
そして、「的」は「まと」、「明らかに」、「~のような性質」などを指しています。
「感情的」とは?
「感情的(かんじょうてき)」とは、感情にかかわる様子のことを表しています。
また、理性を忘れて、喜怒哀楽の感情をあらわにする様子のことを意味しています。
「感情的」の「感」は、「心が動く」、「感心する」、「感じ入る」などの意味を持っています。
さらに「情」は、「こころ」、「気持ち」、「なさけ」などを指しています。
そして、「的」は前述のとおりの意味になります。
「理性的」と「感情的」の違い
「理性的」と「感情的」の違いを、分かりやすく解説します。
「理性的」とは、理性によって判断や行動をするさまを意味しています。
一方、「感情的」は感情にかかわるさまや、喜怒哀楽の感情をあらわにするさまを言います。
「感情的」は感情にかかわるさまを言いますが、「理性的」は理性で判断、行動することなので、この点に違いがあります。
「理性的」の例文
・『彼はいつも理性的に物事を判断している』
・『落ち着いてそのことをもう一度、理性的に捉えてみる』
・『理性的に考えて決断を出しました』
・『人間には理性的能力が備わっている』
「感情的」の例文
・『彼はすぐに感情的になってしまうようだ』
・『できるだけ感情的対立は避けたいものだ』
・『彼女は自分に正直で、常に感情的に動いている』
・『彼女は喜怒哀楽の感情的反応が大きい』
まとめ
「理性的」は漢字の意味で見てみると、「筋道を明らかにする性質」のような意味合いになります。
また、「感情的」は漢字の意味でみると、「心が動くような性質」と言うような意味合いになります。
そのため、「理性的」の対義語は「感情的」になります。
それぞれの言葉の意味や違いを知り、適切に使っていきたいものです。