「身を粉にする」と「身骨を砕く」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「身を粉にする」と「身骨を砕く」の違いとは?違い

この記事では、「身を粉にする」「身骨を砕く」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「身を粉にする」とは?

人が休んでいる間にも苦労して仕事することを「身を粉にする」【みをこなにする】といいます。

自分の身体が砕かれて、細かい粉になるほどよく働く気持ちが大事であるという言葉なのです。

「兄は身を粉にして工場長になった」というように、大変苦労したからこそ働きが認められ、若くして昇進します。

反対に、「身を粉にしたのに、早期退職を迫られた」といえば頑張っても悪い結果となった事実に愕然とする人の気持ちを表す言葉です。


「身骨を砕く」とは?

遊んだりせず、食事もろくにとらず一生懸命に働くことを「身骨を砕く」【しんこつをくだく】といいます。

苦心の数々を尽くしては命がある限り全力で物事に取り掛かる人の様を表す言葉です。

力の限りを注ぎ、努力を持って尽くす人の熱心な様子を指し、それほど己の骨が疲労し、砕かれる思いになるまで努力して働く行為は大切といった意味を含みます。


「身を粉にする」と「身骨を砕く」の違い

「身を粉にする」「身骨を砕く」の違いを、分かりやすく解説します。

会社のためにひたすら働いたという意味で使われている言葉が「身を粉にする」です。

真面目に働いては貢献する人の非常に苦労した結果により昇進した、お金が貯まったという良い結果になります。

反対に「身を粉にして働けば過労で早死にする」ほど骨が粉砕されては苦労した気持ちを伝えられる言葉です。

もう一方の「身骨を砕く」は自分の骨が粉々になるほど全神経を注ぎ、作業や仕事に取り掛かることが大事といった場面で使われています。

「身を粉にする」の例文

・『姉は身を粉にして働き、国内に10店舗の店を展開した』
・『身を粉にして働いた結果、付き合いが悪いと友人を失った』

「身骨を砕く」の例文

・『身骨を砕いて仕事したかいあって、多くの生徒を集められた』
・『身骨を砕いて研究し、オゾンを簡単に増やす機械を開発した』

まとめ

骨を粉にするほど苦労したとき、良い結果が舞い込むという場面で使われていることわざを2つご紹介しました。

似ている漢字を使っていますが、使い方が異なりますので、状況に応じて使い分けてみるといいでしょう。

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