「人の口に戸は立てられぬ」と「開いた口に戸は立たぬ」ではどのように意味が異なるのでしょうか。
この記事では、「人の口に戸は立てられぬ」と「開いた口に戸は立たぬ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人の口に戸は立てられぬ」とは?
「人の口に戸は立てられぬ」とは、「噂が立つのは止められないことのたとえ」として使われることわざです。
戸を立てて出入りを制限するように他人の口を無理やり閉じることはできないので噂や批判は止められない、つまり「人が口にすることを思い通りにはできない」という意味で使われます。
「開いた口に戸は立たぬ」とは?
「開いた口に戸は立たぬ」とは、「噂はどうあっても広まってしまうものである」という意味でことわざです。
人が話そうとして開いた口に戸を立てて無理やり塞ぐことはできないので人が興味を持つ内容であればどう頑張ったところで抑えることは難しく広まってしまうのは避けようがない、という噂の広がりは抑えがたいことを表す意味で使われます。
「人の口に戸は立てられぬ」と「開いた口に戸は立たぬ」の違い
「人の口に戸は立てられぬ」と「開いた口に戸は立たぬ」の違いを、分かりやすく解説します。
「人の口に戸は立てられぬ」と「開いた口に戸は立たぬ」はどちらも「噂はどのようにしても防げるものではなく広まってしまうのは仕方のないことだ」という意味で使われます。
2つともほぼ同じ意味ですが「人の口に戸は立てられぬ」は誰かが話題にして噂になるのを避けられないことを指しているのに対し「開いた口に戸は立たぬ」は一旦広まり始めた噂は止めようがないという噂の広がりを抑えられないことを表している、というのが2つの違いです。
「人の口に戸は立てられぬ」は誰かが必ず噂にするものだというニュアンスで「開いた口に戸は立たぬ」は広がり始めた噂はすぐに広まるものだというニュアンスです。
まとめ
「人の口に戸は立てられぬ」と「開いた口に戸は立たぬ」はほぼ同じ意味ですがニュアンスが異なります。
微妙なニュアンスの違いで使い分けてください。