この記事では、「くれる」と「もらう」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「くれる」とは?
自分ではない他人から恩恵を授かることを「くれる」といいます。
「あげたい」と思う人の気持ちが強く出た行為であり、大事に思う気持ちが込められた行為でもあるのです。
使い方としては、「兄がお金をくれる」といったように、主語が自分以外に焦点を当てて使います。
また、「近所のおばさんが総菜をくれる」と人が自分のためを思って行う動作、言葉に感謝する気持ちを込めて使う言葉です。
「もらう」とは?
人から必要な物を受け取ることを「もらう」といいます。
食べ物が必要であればお願いして食材を貰い、感謝するのです。
自分の方から差し出すのではなく、自分の方からおねだりする行為により物を無料で提供してもらうといった行為を指します。
恩恵表現の一部であり、親切にしてもらう行為により困っている状況を改善したり、気持ちを満たすのです。
「くれる」と「もらう」の違い
「くれる」と「もらう」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも授受動詞に当てはまる言葉ですが、「くれる」は自分の方から相手のために物をあげる行為を指す言葉です。
もう一方の「もらう」は相手に自分の方からお願いして恩恵を預かるための行為であり、物を受け取る行為を指します。
自分以外の人からのご好意により物が自分側に移動することを表すのです。
「くれる」の例文
・『兄は子ども会で受け取ったお菓子を僕に分けてくれた』
・『隣に座る女の子が折り紙をくれるので、言葉で感謝を伝えた』
「もらう」の例文
・『いつも親のように気遣ってくれる大家から和菓子をもらった』
・『人からもらうお弁当は、自分で作るよりも美味しく感じる』
まとめ
似ているようで正反対の意味で使われている言葉を2つご紹介しました。
相手のためを思って行う行為ではありますが、主語が自分側を指すのか、相手に焦点を当てているかに違いがありますので、うまく使い分けてみましょう。