「煮る」と「蒸す」の違いとは?分かりやすく解釈

「煮る」と「蒸す」の違いとは?違い

この記事では、「煮る」「蒸す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「煮る」とは?

「煮る」(にる)とは、鍋に水や調味液を入れ、その中に食材をひたして加熱する調理法のことです。

主に、煮物や汁物を作る時に用います。

外部から熱をあてて食品を加熱調理する方法には、水を使わず「焼く」「揚げる」などして加熱する法と、「煮る」のように水の力を利用して加熱する方法があります。

「煮る」は、100度に加熱された煮汁が食材に浸透していくことで組織が柔らかくなり、同時に煮汁に加えた調味料が食材にしみこむことで、食材を柔らかく美味しく仕上げることのできる調理法です。

「煮る」ことによって組織が変化し、食材からアクやくさみが消えたり、うま味成分が煮汁に溶け出たりして、食材を美味しくする効果ももたらします。

「煮る」調理法はバリエーションが多く、弱火で長時間煮る「煮込み」、油で炒めてから煮汁で煮る「炒め煮」、食材に煮汁を含ませる「煮含め」などがあります。


「蒸す」とは?

「蒸す」(むす)とは、鍋の中で食材に水蒸気をあてて加熱する調理法のことです。

主に、生の食品を加熱して柔らかくする時、冷めて硬くなった料理を温め柔らかくする時に用います。

「蒸す」は、蒸し器などの鍋で湯を沸騰させ、湯から出る水蒸気を食品に浸透させることで食品を柔らかくする調理法です。

「蒸す」ことで食品のに水分と熱が浸透して柔らかくなります。

主に野菜の下処理をする時、茶碗蒸しや中華まん、しゅうまいなどの過熱をおこなう時におこないます。

なお、電子レンジで加熱しても「蒸す」と同様に食品を柔らかくすることができますが、一般的な「蒸す」は水を使って外部から熱を与える方法、電子レンジ加熱は食品の内部から発熱させる方法である点が異なっています。


「煮る」と「蒸す」の違い

「煮る」「蒸す」について、両者の違いを分かりやすく解説していきます。

「煮る」「蒸す」は、どちらも水を使った加熱調理法ですが、火の通し方、調理の目的が異なります。

「煮る」は煮汁の中に食材をひたして加熱する調理法です。

煮汁の熱で食材に火を通すと同時に味を中までしみこませるために行います。

「蒸す」は、水蒸気で加熱する調理法です。

食材に火を通して柔らかくするために行います。

「煮る」は調理の最終工程であり、煮た食品には味がついているので、そのまま料理として食べることができます。

一方、「蒸す」はあくまでも加熱だけが目的であり、この後で必要に応じて味付けを施す必要があります。

まとめ

「煮る」「蒸す」は、火の通る原理や調理の目的には違いがあります。

どちらも調理工程でよくおこなわれる調理法なので、違いは理解しておきたいものです。

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