この記事では、「写実主義」と「自然主義」の違いを分かりやすく説明していきます。
「写実主義」とは?
「写実主義」は「しゃじつしゅぎ」と読みます。
意味は「芸術において、理想や空想をせず、現実にあるがままを描写しようとする手法や思想のこと」です。
対象の形や陰などを正確に再現して、まるで実物の様に見える手法のことです。
「写実主義」の言葉の使い方
「写実主義」は芸術用語として使われます。
「写実」は「ものごとをありのままに描き表すこと」という意味、「主義」は「持っている考え・方針・態度」「思想・学説・芸術など理論におけるある立場」「ある原理に基づく社会体制」という意味、「写実主義」で「芸術において、ものごとをありのままに描き表すべきという理論を持つ立場のこと」になります。
「自然主義」とは?
「自然主義」は「しぜんしゅぎ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「哲学用語で、現実における一切の現象を自然科学で解明しようとする立場」という意味です。
2つ目は「倫理学用語で、道徳的な事象を、人の欲望や本能など本質的なものに基づいて解明しようとする立場」という意味です。
3つ目は「文学用語で、ものごとを理想化せず、醜悪なものを認めて、現実をありのままに描写しようとする立場」という意味です。
「自然主義」の言葉の使い方
「自然主義」は文学用語として使われる場合、文章の表現手法として使われます。
「自然」は「人間の手の加わらない、そのもの本来のありのままの状態」という意味、「主義」は「思想・学説・芸術など理論におけるある立場」という意味、「自然主義」で「文学において、そのもの本来のありのままの状態を書き表すべきという理論を持つ立場のこと」になります。
「写実主義」と「自然主義」の違い
「写実主義」は「芸術において、ものごとをありのままに描き表すべきという理論を持つ立場のこと」です。
「自然主義」は「文学において、そのもの本来のありのままの状態を書き表すべきという理論を持つ立場のこと」です。
まとめ
今回は「写実主義」と「自然主義」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。