ものを取り付けることを表す「装備」と「装着」は、同じような意味を持っているように見えますが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「装備」と「装着」の違いを分かりやすく説明していきます。
「装備」とは?
「装備」(そうび)は、特定の目的を果たすため、備品や武器などを取り付けることです。
漢字の意味を見てみると「装」は「もので飾り付けること、身に付けること」を意味し、「備」は「あることをするためにそなえること」を意味しています。
このことから、これらを組み合わせた「装備」は「ある目的にそなえて、ものを取り付けること」を表していることがうかがえます。
「装備」は、主に闘うための武器や防具を身に付けること、旅行や登山などに出かけるため必要な衣類や備品を身に付けることを指すときに用います。
同音異語に「装美」という言葉もありますが、「備」が「美」に入れ替わることで「美しく飾る」という意味に変わり、「装備」とはニュアンスが大きく異なっています。
「装着」とは?
「装着」(そうちゃく)は、物や体に機器や付属品を取り付けることです。
漢字の意味を見てみると「装」は「ものを身に付けること」を意味し、「着」は「くっつける、身に付けること」を意味しています。
このことから、これらを組み合わせた「装着」は「体にものを取り付けること」を表していることがうかがえます。
「装着」は、主に機械などの本体に部品や付属品を取り付けること、または体に備品や機器を取り付けることを表す時に用います。
「装備」と「装着」の違い
「装備」と「装着」の違いを、分かりやすく解説します。
「装備」はある目的で出動する際に必要な道具を取り付けることを意味し、主に闘うための武器や防具を取り付けることを指すときに使われます。
また、登山や旅行、アウトドアなどで外出する際に必要な用品を身に付けることも「装備」といいます。
一方「装着」は「ある条件を満たすために必要な付属品を取り付ける」というニュアンスがあり、主に機械の本体に部品を取り付けること、体にシートベルトや眼鏡などの用品を取り付けることを指すときに使われています。
「装備」と「装着」はどちらも、ある目的を持って物を取り付ける行為を表し、意味はよく似ていますが、ニュアンスや使われる状況が少し異なっているのです。
まとめ
「装備」と「装着」はどちらも「装」がつき、互いの意味はよく似ています。
言い換えても違和感が生じないことも多いですが、ニュアンスが異なるので状況にあわせて細かく使い分けていきましょう。