「漁師」と「猟師」はどちらも「りょうし」と読み生き物を捕まえる職業を指します。
2つの言葉は何を基準に使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「漁師」と「猟師」の違いを解説します。
「漁師」とは?
「漁師」とは、「魚介類を獲ることを職業にしている人」を指す言葉です。
「漁師」の使い方
竿や網などの漁具を用いて魚介類を捕まえることを「漁」といいます。
「漁師」とは漁を生業にしている人を指し、捕獲した魚介類で金を稼ぐ職業を表します。
魚や貝を、海藻など対象にする獲物に関わらず漁で生計を立てていれば「漁師」です。
一般的には漁業協同組合に登録し正式に漁業権を得た上で漁を行う人を「漁師」と呼んでいます。
「猟師」とは?
「猟師」とは、「野山で獣を獲る職業についている人」を指す言葉です。
「猟師」の使い方
山や森で自然の動物を捕まえる狩猟のプロフェッショナルを指します。
捕獲の対象になるのは鹿や猪など自然に生息している動物で、銃や罠などを使って捕獲します。
ほかくした獲物は解体し肉や皮を販売して金を稼ぎますが、クマなど人間に被害をもたらす害虫の駆除も仕事のひとつです。
動物を狩猟する他にも趣味として狩猟を楽しむ人向けに山を案内するガイドのような仕事も担います。
野生動物の肉はジビエとして珍重されますが畜産で生産される食肉と比べると需要は少なく、猟師の多くは他の仕事との兼業です。
「漁師」と「猟師」の違い
どちらも自然の生き物を捕まえる職業ですが海や川で魚介類を獲るのが「漁師」、森や山で動物を獲るのが「猟師」という対象にする獲物の違いで区別します。
「漁師」の例文
・『沖合で漁師が漁をしている』
・『漁師が漁港に帰ってくる』
「猟師」の例文
・『猟師は山にこもって狩猟する』
・『銃の手入れは猟師の大切な仕事だ』
まとめ
「漁師」と「猟師」は捕まえる獲物が違います。
どちらも自然を相手にする仕事ですが仕事内容は全く異なるので基準に従って区別してください。