「共和制」と「民主制」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「共和制」と「民主制」の違いを分かりやすく説明していきます。
「共和制」とは?
「共和制」は、政治用語のひとつです。
「共和制」の場合、主権は国民が持ちます。
すなわち、国王や天皇といった人物がいないことを意味します。
政治形態は、選出された国家元首や複数の代表者によって統治されています。
基本的には、国民の意思に基づき政治運営が行われているものが「共和制」となります。
そのため、対義語は「君主制」。
「君主制」は、君主。
つまり、世襲により国家を治める最高位の人。
例えば、王や皇帝などによって、政治が統治されることを意味します。
「共和制」を行っている国には、フランスやアメリカ、中国やインドなどがあります。
「民主制」とは?
「民主制」は、政治用語のひとつです。
「民主制」の場合、多数者が支配する政治形態が基本となります。
民衆の意志が反映され行われる政治となります。
独裁者や君主に主権があるのではなく、あくまでも主権を持つのは国民。
それが、「民主制」です。
もちろん、「民主制」にも代表者は必要です。
その代表者は、普通選挙や国民投票などで選出されます。
対義語は「寡頭制(かとうせい)・独裁制」になります。
「共和制」と「民主制」の違い
「共和制」と「民主制」は、対義語ではなく、また、類義語でもありません。
「共和制」でからといって必ずしも「民主制」とは限りません。
「民主制」において、大切なのは主権を持つのは国民だということ。
そのことが反映されていない「共和制」の国もあり、例えば、中国の場合、「共和制」でありながら、国民の意見が反映されていないことから、「民主制」とは言い切れず、「独裁制」に近い国もあります。
まとめ
以上のような違いのある「共和制」と「民主制」。
決して、イコール関係にあるとは言えず、各国によって異なるものとなります。