この記事では、「息を呑む」【いきをのむ】と「息を飲む」【いきをのむ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「息を呑む」とは?意味
足が立ちすくむほど恐ろしいことが起きたとき、一瞬息が止まったようになる状態を「息を呑む」【いきをのむ】といいます。
また、驚いたとき我を忘れた状態になった人は言葉も発せず、ただ目の前で起きた出来事に目を向けるだけで身動きができないといった状況に「息を静かに呑む」のです。
このように、驚きや恐れる気持ちに包まれると呼吸するのを忘れてしまうほどの強い衝撃を受けます。
「息を飲む」とは?意味
言葉を失うほど驚愕や恐怖を感じたとき、思わず喉を鳴らすように「息を飲む」【いきをのむ】わけです。
液体を口に含み、噛まずに喉を通して胃の中に入るという生き物の行為を「飲む」といいます。
元々は「息を呑む」を間違ったまま広く伝わり、使われるようになりました。
はっと振り返ってしまう人物と再開したり、事故や事件を目撃したとき驚く場面でよく使われています。
「息を呑む」と「息を飲む」の違い
「息を呑む」と「息を飲む」の違いを、分かりやすく解説します。
道路を歩いているといきなり地震が起きて看板が落ちたので驚いたとき人は「息を呑む」のです。
また、目の前にあまりにも美しい人が立っていたり、花の色や形がきれいと思う状況で自分の感情を表します。
もう一方の「息を飲む」は、「息を呑む」が間違って使われた言葉であり、現在ではこちらの方が一般的になります。
驚きや怖い状況のときのリアクションであり、意味も同じ言葉であるため使い方も変わりません。
「息を呑む」の例文
・『暖房機の上に服が落ちて火が吹き、思わず息を呑んだ』
・『海に行けば、沈む夕日で海面が赤く染まる光景に息の呑む』
「息を飲む」の例文
・『仕事から帰ってくれば車が炎に包まれている光景見て息を飲む』
・『歩行者に自転車が突っ込む光景見て息を飲んだ』
まとめ
同じ読み方する言葉を2つご紹介しましたが、「呑む」と「飲む」という漢字に違いがありますので、自分なりにどのような場面で使えばしっくりくるか使い分けてみるといいでしょう。