この記事では、「息を呑む」【いきをのむ】と「唖然とする」【あぜんとする】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「息を呑む」とは?意味
予想外な驚く状況に遭遇したとき「息を呑む」【いきをのむ】のです。
衝撃的な驚きに包まれてしまったとき人は言葉すら発せず、何も言えないといった状態になるさまを指すわけです。
例えば、自分を追う者が突然目の前に立っていたとき、驚きと恐怖で息を呑みます。
また、授業参観で子どもが親の恥ずかしい失敗を人前で言ったとき呆れて言葉が発せず、息を呑んでしまうでしょう。
「唖然とする」とは?意味
思ってもみない出来事が目の前でいきりなり起きた状況に遭遇したとき、驚きのあまり言葉が出なくなり、「唖然とする」【あぜんとする】のです。
あまりにも予想外な出来事が起きたとき、人はどう対処したらいいか分からなくなり、その場で呆然と立ち尽くしてしまうでしょう。
また、人前で奇声をあげたり、奇妙な行動を見せる人に驚いた者は唖然として立ち尽くしてしまうのです。
「息を呑む」と「唖然とする」の違い
「息を呑む」と「唖然とする」の違いを、分かりやすく解説します。
応援している選手がこれから成果を出すため試合に臨むとき、期待を込めて、どのようになるか経緯を見守るとき「息を呑む」のです。
もう一方の「唖然とする」は、予想していない出来事に遭遇して驚いた人が、言葉も出ないほどあきれた状態を表します。
また、子どもが人の物をいきなりとって食べてしまったり、よそ見する自転車に乗る人が電柱にぶつかって勢いよく倒れるなどしたとき、言葉も出ないさまを表すのです。
「息を呑む」の例文
・『10年前に私を連れ去った犯人が現れて息を呑んだ』
・『夫が妹と腕を組んで歩いている姿を見て息を呑む』
「唖然とする」
・『舞台上で迫力ある演技を見せる俳優が転んで唖然とする』
・『教師が衝撃的な写真を見せて生徒は唖然とする』
まとめ
どちらも驚く場面に遭遇したときの状態を表す言葉ですが、少し意味に違いがありますので、自分なりに使い分けてみるといいでしょう。