この記事では、「造作」と「雑作」の違いを分かりやすく説明していきます。
「造作(ぞうさ/ぞうさく)」とは?
「造作」には2つの読み方があり、どちらの読み方を用いるかによって指し示す意味が異なります。
「造作(ぞうさ)」には以下の意味が含まれています。
・仏教用語として、「意識して作り出すこと」
・「技巧」
・「手のかかること」や「手間のかかること」
・「費用のかかること」や「事を進めるために必要なお金」
・「ご馳走」や「もてなし」
・「近世の加賀国における下級遊女のこと」
そして、「雑作(ぞうさく)」には以下の意味が含まれています。
・「つくること」や「こしらえること」、「つくられたもの」
・「建物を造ること」や「建築すること」、「建築物」
・「建物内部の建具や取付物の総称」や「床の間、畳、流し、戸棚、階段の類」
「造作」の使い方
「造作」は名詞として使われています。
「雑作(ぞうさ)」とは?
「雑作」には2つの読み方があり、どちらの読み方を用いるかによって指し示す意味が異なります。
「雑作(ぞうさ)」は「費用や手間のかかること」や「面倒」、「もてなし」や「ご馳走」を意味する言葉です。
そして、「雑作(ぞうさく)」は「諸仕事」を意味する言葉です。
「雑作」の使い方
「雑作」は名詞として使われています。
「造作」と「雑作」の違い
「造作」と「雑作」はそれぞれ複数の読み方があり、複数の意味を表す言葉になります。
「造作」も「雑作」も「ぞうさ」と読む場合、「費用がかかること」という意味を含めているため、2語は表記違いの言葉であると言えます。
「造作」の例文
・『その程度のトラブルを解決するなど造作もないことだ』
「雑作」の例文
・『この作品は雑作をかけているだけあって作り込みが凄い』
まとめ
「造作」には2つの読み方があり、「造作(ぞうさ)」は仏教用語として、「意識して作り出すこと」、「技巧」、「費用のかかること」などの意味を表し、「雑作(ぞうさく)」は「つくること」、「建物を造ること」などの意味を表します。
一方、「雑作」も2つの読み方があり、「雑作(ぞうさ)」は「費用や手間のかかること」や「ご馳走」などの意味を表し「雑作(ぞうさく)」は「諸仕事」という意味を表します。