「急転直下」と「青天の霹靂」は似たようなニュアンスを含む言葉ですがどのような意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「急転直下」と「青天の霹靂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「急転直下」とは?
「急転直下」とは、「物事が突然大きく変化して解決に向かうこと」を表す言葉です。
情勢や事態が突然大きく動いて決着に向かう様子を指します。
一般的には膠着状態に入ってしまいなかなか動かなかった物事が何かのきっかけにより突然つかえが取れたように解決へと動き出すさまに対して用いる表現です。
「急転直下」の「急転」は急に動き出すことを意味し「直下」は真下を意味します。
突然床が抜けて真下へと落下していくように事態が急速に動き出すことを示す表現です。
「青天の霹靂」とは?
「青天の霹靂」とは、「予想もしていなかった出来事がいきなり起きること」を意味する言葉です。
物事が突然起きることを表す言葉で、覚悟や備えのない状況でいきなり発生したことに驚いているニュアンスを含みます。
「青天」は晴れ渡った青空をのことで「霹靂」は雷のことです。
雲ひとつない青空に突然雷が落ちるように、思いもかけない事態が突発的に起きることを表します。
「急転直下」と「青天の霹靂」の違い
「急転直下」と「青天の霹靂」の違いを、分かりやすく解説します。
「急転直下」と「青天の霹靂」の違いは「前の状態」です。
どちらも突然の変化を表す言葉ですが「急転直下」は物事が突然動き出すことを意味し、変化自体は突然であるものの対象となる物事についてはその前から認識されています。
「青天の霹靂」は突然の事態を意味し何の前ぶれもなく認識していない物事がいきなり起きるさまに対して用いられます。
いつか動くだろうと思われていた物事が突然動き出すのが「急転直下」で、予想されていなかった物事の突然の変化が「青天の霹靂」という違いです。
まとめ
「急転直下」と「青天の霹靂」では事前の状況が異なります。
使える場面が全く違うので言葉の意味を正しく理解してふさわしい表現を使いましょう。