「さっと」と「すっと」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「さっと」と「すっと」の違いとは?違い

この記事では、「さっと」「すっと」の意味と違いを分かりやすく説明していきます。

「さっと」とは?

その場から移動するとき、素早く動くという人の動きを表すのが「さっと」です。

例えば、前から気持ち悪いと思う人が来るとき、避けたいと思うので素早く動いては危険を避けます。

他にも「さっと机の上を片付ける」といえば、来客者に汚いところを見られないように片付ける動作を指すわけです。

このように、危険を回避するため素早く移動したり、雨が降ってきたので自転車に軽くカバーをかけて、一時的に保護するという意味で使われています。


「すっと」とは?

座っていた人が素早く立ち上がり、移動するという意味で使う言葉が「すっと」です。

目の前に立った人が妊婦であったり、お年寄りであれば素早く立って席を勧めます。

また、「すっとお茶を差し出す」といえば、客に対して飲み物を出して真心を込めてもてなすという意味で早く飲み物を出すわけです。

このように、いかに相手に対して真っ直ぐな心を伝えるかに焦点を当てた言葉になります。


「さっと」と「すっと」の違い

「さっと」「すっと」の違いを、分かりやすく解説します。

避けたいと思うとき、素早く移動する自分の動きを言葉で表すとき使うのが「さっと」です。

「さっとその場から消える」というように、問題に巻き込まれないよう事前に自らが素早い動きで避けます。

もう一方の「すっと」は、素早く立ち上がる人間の動作を表すとき使う言葉です。

「すっと差し出す」といった使い方もでき、相手に対して何も考えずに受け取って欲しいという気持ちを言葉で伝えます。

「さっと」の例文

・『彼氏がさっと毛布を掛けて背中をさすってくれた』
・『怪しい男が後ろからついて来るので、さっと脇道に入った』

「すっと」の例文

・『美しい着物を着た女性はすっと立ち上がり、一礼して去って行く』
・『お金を包み、すっと出して女将に受け取ってもらった』

まとめ

いかに早い動きで移動するか伝えられる言葉をご紹介しました。

どのような動きに対して使うか学び、表現するかに目を向けて使い分けてみましょう。

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