この記事では、「活気」と「元気」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
活気と元気の違い
「活気」とは、勢いが盛んでいきいきとした気分のこと、また生気のことです。
「元気」とは、心身の活動の源となるもの、または体の調子がよく健康であるさまのことです。
「活気」の場合は、人間の集団がいきいきとしていることを意味し、人そのもののことはふつう指していません。
一方、「元気」は人そのもののことを指す場合も、集団をさす場合もあります。
また、心身の活動の源となるものや、健康的であるという「活気」にはない意味を持っています。
活気と元気の使い方の違い
「活気」は集団に使われることが一般的です。
浦安市にある有名なテーマパークは「活気」があるといわれています。
キャストは常にきびきびと動き、はっきり聞き取りやすい声で話し、笑顔を絶やしません。
どのキャストもいきいきとしています。
このような状態が「活気」です。
テーマパークは集団といえ、テーマパーク以外でも集団に対して「活気」という言葉が使われます。
「元気」は、いきいきとさせる源のようなものです。
心身の活動の源があるからこそ、いきいきとすることができます。
また、「元気」は体の調子がよく健康なことを指して使われることもあります。
この場合は人そのものに使います。
「活気」は健康のことを指して使われることはありません。
活気と元気の英語表記の違い
「活気」は英語で“liveliness”と表記をします。
「元気」は英語で“vigor”や“vitality”と表記をします。
活気の意味
「活気」とは、いきいきとした気分や生気のことです。
いきいきは漢字では、生き生きまたは活き活きと書きます。
「生」という漢字には、草木が目を出す、いきるという意味があります。
このことから、生き生きが生命力にあふれているさまがわかります。
「活」という漢字には、いきる、勢いよく動く、いきいきとしているという意味があります。
このことから、活き活きは勢いがよいさまがわかります。
活気の使い方
人そのものではなく、人間の集団に使われることが一般的です。
「活気のある教室」のような使い方をし、この場合は教室の生徒を集団と考えて、全体としていきいきとしていることを意味しています。
生徒それぞれの発言が多い、授業で指名されたときにはっきりとした声で答える、積極的に活動をする、こういった状態が「活気のある教室」といえるでしょう。
一昔前の商店街は「活気」があったといわれています。
多くの人が訪れ、各商店では店員と客との間で活発にやり取りがされていました。
こういった状態が「活気」のある状態です。
しかし、現在はシャッター商店街といわれることもあり、シャッターを閉めている商店が少なくなく、買い物客の姿があまり見られません。
全ての商店街がそうなのではありませんが、こういった状態は「活気」とは反対です。
活気を使った例文
・『活気のあるお祭り』
・『活気があっていいね』
・『○○町は活気に満ちている』
・『試合に負けてチームの活気が失われる』
・『活気を取り戻そう』
活気の類語
「元気」「生気」が類語です。
「生気」は、いきいきとした感じのことを意味します。
活気の対義語
いきいきしていないさまを表す言葉が対義語で、「不活発」がそれにあたります。
元気の意味
「元気」とは、心身の活動の源となる力、あるいは体の調子がよく健康であることです。
源とは、ものごとの起こり始めるもととなるものを指します。
心身を活発に動かす力となるものが「元気」です。
また、体の状態に異常がないことも「元気」といいます。
「元」という漢字には、もと、根本という意味があり、「気」という漢字には、生命の活力という意味があります。
つまり、「元気」は生命の活力のもととなるもの、根本となるもののことです。
元気の使い方
「元気がでる」という場合は、心身の活動の源となる力という意味で使われています。
心身を動かすための力が出てくるといった意味です。
「元気そうだね」という場合は、体の調子がよく、健康であることという意味で使われています。
いきいきとしている状態が「元気」です。
集団ではなく、人そのものに使われます。
元気を使った例文
・『このところ、元気な日が続いている』
・『お元気にしていますか』
・『元気がみるみると湧いてくる』
・『子どもはいつも元気だね』
・『元気そうにしていて安心しました』
元気の類語
「活気」「生気」が類語です。
元気の対義語
体の調子がよく、健康であることという意味の「元気」の対義語は「病気」です。
「気」が「病」んでいることを意味します。
まとめ
どちらの言葉にも、いきいきという意味が含まれていますが、言葉が使われる対象が異なります。
また、「元気」は体の調子がよいことも意味し、この意味は「活気」には含まれていません。
この点も違います。