この記事では、「自体」【じたい】と「自身」【じしん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「自体」とは?意味
名詞の後に「自体」【じたい】を付けて使うことで、いかに対象となるものに問題があるか強調できる言葉になります。
例えば、「設定自体に問題がある」といえば何が原因で失敗したのか分かるわけです。
人よりも、システムや物そのものを指して強調させるとき「自体」を使う言葉になります。
「おのれ」と「からだ」という意味があるように、ある物を特定するときに使うのです。
「自身」とは?意味
自分の身という意味がある言い方を「自身」【じしん】といいます。
当事者や自分を指して、相手に話をするとき使えば、誰を取り上げているか具体的に強調できるわけです。
しかし、一般的には「自身」と使う機会は少なく、「自分」を先に付けて「自分自身」という言い方をして、相手の考え方に対してどう思うか意見を述べる際に使います。
「自体」と「自身」の違い
「自体」と「自身」の違いを、分かりやすく解説します。
その物に焦点を当てて、どのような問題が起きているか強調するとき使うのが「自体」です。
「パソコン自体に不具合がある」といえば、電化製品の故障によってうまく文章が入力できないということが分かります。
もう一方の「自身」は、自分の身を指す言い方です。
「あなた自身はどう思うか」と聞くときは相手の考えを尋ねます。
「自分自身で確かめる」といえば、「みずから」情報を知るために実行するという意味として使うわけです。
「自体」の例文
・『考え方自体に問題があるから失敗したことに気がついた』
・『自転車自体に問題が見つかり、急遽修理に出した』
「自身」の例文
・『自分自身としては、今の状態を維持していくことが当然だ』
・『彼自身はどのように思っているか、とても気になる』
まとめ
似ている意味がある言葉ですが、使い方や意味に違いがありますので、自分なりに使う状況を考えて、うまく使い分けてみるといいでしょう。