この記事では、「資力調査」と「所得調査」の違いを分かりやすく説明していきます。
「資力調査(しりょくちょうさ)」とは?
「資力調査」とは、「日本における公的扶助制度や生活保護法に基づいて、対象者に受給資格があるかどうかを判定するために実施される調査」を意味する言葉です。
調査対象となるのは、実際に保有している貯金や債権、資産活用能力などです。
「資力調査」の使い方
「資力調査」は名詞として使われています。
「所得調査(しょとくちょうさ)」とは?
「所得調査」とは、「国保組合被保険者の所得水準に応じた、適切な国庫補助金を算定するために、厚生労働省が全国保組合に対して定期的に実施している調査」を意味する言葉です。
「所得調査」の使い方
「所得調査」は名詞として使われています。
「資力調査」と「所得調査」の違い
「資力調査」は「行政が対象者に公的扶助や生活保護の受給資格があるかどうかを判定するための調査」のことを指します。
対して、「所得調査」は「厚生労働省が全国保組合に対して、被保険者の所得水準に応じた、適切な国庫補助金を算定するために実施している調査」のことを指します。
「資力調査」の例文
・『不正受給を防止するために資力調査を含める調査工程に何らかの改善が必要との訴えが出ている』
・『資力調査は対象者の生活内容に深く立ち入るため、差別的感情などが伴わないように慎重性が求められる』
「所得調査」の例文
・『所得調査が来年の5月に実施される旨が通達された』
・『所得調査に際して、マイナンバーを利用した情報連携が図られた』
まとめ
「資力調査」とは、「日本における公的扶助制度や生活保護法に基づいて、対象者に受給資格があるかどうかを判定するために実施される調査」を意味する言葉です。
そして、「所得調査」とは、「国保組合被保険者の所得水準に応じた、適切な国庫補助金を算定するために、厚生労働省が全国保組合に対して定期的に実施している調査」を意味する言葉です。
したがって、2語にはそれぞれ、調査を実施する機関や調査目的に違いがあります。