「心技体」と「体技心」の違いとは?分かりやすく解釈

「心技体」と「体技心」の違いとは?違い

スポーツの世界で昔からよく言われることに「心技体」と言うものがあります。

スポーツマンとして重要なのは心の持ち方であるという教えなのでしょう。

それでは、この「心技体」とはどういう意味でしょうか。

また、「体技心」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「心技体」「体技心」の違いを分かりやすく説明していきます。

「心技体」とは?

「心技体」とは、多くのスポーツ指導者が昔から提唱している考え方で、スポーツで実力を発揮するためには、「心」「技」「体」のすべてが鍛えられている必要があるという基本的な教えのことです。

元々は順番を表す言葉ではありませんでしたが、一時期の「精神論」を重要視する考え方に反発する人たちが順番であるという認識をしたことから、旧態依然の考え方と思われるようになりました。


「体技心」とは?

「体技心」とは、前述の「心技体」に対して、重要なのはその順番ではなく、逆の「体技心」の順番であるという考え方から出てきた言葉です。

それぞれのスポーツ界においてレジェンドと呼ばれるような元選手たちが異口同音に提唱していることから、現在ではこの考え方を採っている指導者も多いと考えられます。

つまり、まずは、体を鍛えて、必要とする動きが自由に行えるようにすることが重要であるというある意味では当然とも言えるものです。


「心技体」と「体技心」の違い

「心技体」「体技心」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、主にスポーツ選手に関して重要なものは何かということを示したものであることは同じですが、根本的な考え方が違います。

すなわち、重要なのは「心技体」の順番か「体技心」の順番かと言う違いです。

そもそも「体技心」と言う言葉は存在していなかったもので、「心技体」を重んじる従来のスポーツ教育に対するアンチテーゼとして提唱されるようになったという経緯があります。

これに関しては、それぞれの分野で実績を残した多くの元スポーツ選手が同じように話していることからも、共通の認識であることは疑いがありません。

ただ、もともと「心技体」には「重要なもの」という意味しかなく、順番を意味するものではなかったので、この2つを比較することも本来は意味がありません。

まとめ

この記事では、「心技体」「体技心」の違いを、解説してきました。

これを順番だととらえると、どちらが正しいのかということに関しては、人それぞれであり、状況によっても変わってくるものなので、一概には言えません。

ただ、一時は当然のように考えられていた「根性で乗り切る」というような考え方は、すでに否定されているということは間違いがないでしょう。

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