この記事では、「半纏」と「作務衣」の違いを分かりやすく説明していきます。
「半纏」とは?
「半纏」は「はんてん」と読みます。
意味は「羽織に似たデザインで脇にまちがなく、袖が筒状で丈の短い上着のこと、中が綿入りのものなど防寒着として使われる」です。
「半纏」の言葉の使い方
「半纏」は衣服の種類として使われます。
現在でも東北地方など寒い地域の人が着用していて、普段着の上からすっぽりと着られる様になっています。
「半纏」の語源は「半丁(はんてん)」という言葉で、「袖の丈が半分ほど」であることから名づけられたとされています。
次第に「纏う(まとう)」という意味の漢字が使われ「半纏」になりました。
「作務衣」とは?
「作務衣」は「さむえ」と読みます。
意味は「禅宗寺院で僧の作業着のこと、動き易さを重視して、袖は筒状で打ち合わせをひもで結び、ズボンはすそを絞るデザイン」です。
「作務衣」の言葉の使い方
「作務衣」は衣服の種類として使われます。
禅宗の僧侶が労働することを「作務」と呼び、その時に来ていた衣服であることに由来しています。
僧侶の仕事は朝早くから起きて掃除やまき割り、畑仕事など肉体労働が多くありました。
そのために動きやすい作業着のことを「作務衣」と呼んでいたことから使われる様になりました。
現在では部屋着として男女向けに販売されています。
「半纏」と「作務衣」の違い
「半纏」は「羽織に似たデザインで脇にまちがなく、袖が筒状で丈の短い上着のこと」です。
「作務衣」は「僧の作業着のこと、動き易さを重視して、袖は筒状で打ち合わせをひもで結び、ズボンはすそを絞るデザイン」です。
「半纏」の例文
「半纏」の例文は以下の通りです。
・『寒いので半纏を着てこたつに入る』
・『コンビニに半纏を着て出かける』
「作務衣」の例文
「作務衣」の例文は以下の通りです。
・『夏祭りに作務衣を着て出かける』
・『作務衣を部屋着にする』
まとめ
今回は「半纏」と「作務衣」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。