この記事では、「暗黒」と「闇」の違いを分かりやすく説明していきます。
「暗黒(あんこく)」とは?
「暗黒」には以下の意味が含まれています。
・「真っ暗なこと」や「全く光のささないこと」
・「社会の秩序が失われ、悪事や社会不安がはびこることやそのさま」
・「希望がもてない状態であることやそのさま」
・「未知であること」や「存在はしているが、正体が直接明らかになっていないこと」
「暗黒」の類義語には「暗闇(くらやみ)」や「暗がり」、「真っ黒(まっくろ)」や「真っ暗(まっくら)」、「ブラック」や「ダーク」、そして、後述する「闇(やみ)」などがあります。
「暗黒」の使い方
「暗黒」は名詞としてや、形容動詞として使われています。
「闇」とは?
「闇」には以下の意味が含まれています。
・「光のささない状態」や「暗いこと」
・「闇夜」
・「思慮分別がつかないこと」
・「知識がないこと」
・「先の見通しがつかないこと」
・「非正規の手続きによる取引」
・「世間の目に触れないこと」
・「文字が読めないこと」
・仏教において、「往生の妨げとなる迷い」
「闇」の類義語には、先述した「暗黒」をはじめ、「夜陰(よかげ)」や「暗(くら)がり」などがあります。
「闇」の使い方
「闇」は名詞として使用されています。
「暗黒」と「闇」の違い
「暗黒」と「闇」はどちらも「真っ暗なこと」や「全く光のささないこと」という意味を含める言葉になります。
したがって、2語は類義語の関係にあたると言えます。
「暗黒」の例文
・『第二次世界大戦期はまさしく、人類にとって暗黒の時代と言える』
「闇」の例文
・『経営状況が芳しくないため、この企業の一寸先は闇である』
まとめ
「暗黒」は「真っ暗なこと」や「全く光のささないこと」、「社会の秩序が失われ、悪事や社会不安がはびこることやそのさま」、「希望がもてない状態であることやそのさま」などの意味を含める言葉です。
そして、「闇」は「光のささない状態」や「暗いこと」、「闇夜」や「先の見通しがつかないこと」などの意味が含まれる言葉でした。
同じような意味を含めることから、2語は類義語の関係に当たると言えます。