「展示」と「掲示」の違いとは?分かりやすく解釈

「展示」と「掲示」の違いとは?違い

多くの人に示して見せることを表す言葉として「展示」「掲示」があります。

2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「展示」「掲示」の違いを解説します。

「展示」とは?

「展示」とは、「物品を人に見せるために並べて示すこと」を意味する言葉です。


「展示」の使い方

その物自体を見てもらうために物品を用意し多くの人を対象に公開することを指します。

一般的には絵画や彫刻、歴史遺物などそのもの自体に高い価値が認められるものを公開するときに用いる言葉です。


「掲示」とは?

「掲示」とは、「内容を人に知ってもらうために文書などを掲げて示すこと」を意味する言葉です。

「掲示」の使い方

文字で書かれた情報を人に見せるのはよく用いられる伝達手段です。

文字情報の伝達手段としては直接相手にみせたり回覧板のようにまわして見せたりする方法のほか、目立つ場所に文字情報を掲げて示し多数の人に見せるという方法があります。

情報伝達の手段として行われる情報を目立つ場所に掲げて示し多くの人に知ってもらう行為が「掲示」です。

一般的には貼り紙やポスターなど紙に書かれた文字を使っての伝達を指しますが、案内表示のピクトグラムや注意看板のような絵や図で意図を伝える「掲示」もあります。

「展示」と「掲示」の違い

「展示」「掲示」「目的」です。

「展示」は公開する物品そのものを見てもらうことが目的なのに対し、「掲示」は掲げられているそのもの自体ではなく書かれている内容を伝えることが目的です。

例えばポスターを貼って人に見せる場合、美術作品としてポスターそのもの見てもらうために貼ると「展示」でポスターに書かれている開催のお知らせや日程などを伝えるために貼るなら「掲示」というように同じポスターを貼るという行為でも目的により表現が異なります。

「展示」の例文

・『彫刻を展示する』
・『展示品に触れてはいけない』

「掲示」の例文

・『合格者名は入口付近に掲示されている』
・『今週のお知らせを掲示する』

まとめ

「展示」「掲示」では見せる目的が違います。

同じ行為でも目的の違いによって使い分けられるので注意してください。

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