この記事では、「曲がりなり」と「まがいなりにも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「曲がりなり」とは?
曲がりなりは、まがりなりと読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、曲がっている事や曲がっている所といった意味を持っている、曲がりの文字に、形とか格好、様子等といった意味を所有している、なりの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ曲がりなりは、曲がった形や物事が不完全な状態である事といった意味を表すのです。
特に、曲がりなりにもという風に、にもを付け加える形で使用される事が多くなっています。
「まがいなりにも」とは?
まがいなりにもは、紛いなりにも、とも表記される事がある言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、良く似せてあるものといった意味のまがいの文字に、形であるけどといった意味がある、なりにもの文字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
ですがまがいなりにもという言葉は存在しておらず、曲がりなりにもを、この様に聞き違えて、誤って広まってしまった言葉に過ぎません。
「曲がりなり」と「まがいなりにも」の違い
曲がりなりとまがいなりにもは、文字表記上は似ている程でないですが、読み方には似ている部分があるものです。
それもそのはずで、まがいなりにもは、曲がりなりの語尾に、にもを加えて生まれる、曲がりなりにもを聞き違てしまった人が勘違いによって誕生させた言葉となっています。
故に曲がりなりは、不完全な状態とか、曲がった形という意味がありますが、まがいなりにもの方は、そもそも存在しない言葉であるため、意味を有してはいません。
まとめ
2つの言葉には幾つか同じ文字が利用されているものの、見比べると似ているという程ではないです。
ですが読み方には似ている部分があるので、混同してしまう人もいます。
何故ならまがいなりにもは、曲がりなりの変形である、曲がりなりにもを聞き違えた人が作り出した、存在しない言葉であるからです。
お陰で曲がりなりには、曲がった形や不完全な状態といった意味がありますが、まがいなりにもは元々存在しないので意味はありません。