「水転写デカール」と「シール」はどちらも粘着面を貼り付けて使うものですが、それぞれどのような特徴があり何が違うのでしょうか。
今回は、「水転写デカール」と「シール」の違いを解説します。
「水転写デカール」とは?
「水転写デカール」とは、「樹脂で作られた薄い膜の片面に水溶性の糊を塗布したシート」のことです。
「水転写デカール」の使い方
表面には図柄や模様などが印刷されており水に濡らして粘着力を持たせてから貼り付けることで印刷された図柄や模様を転写できるシートです。
塗布されている糊は水溶性なので水に濡らさないと粘着力が生まれず、乾燥した状態では普通の紙と同じように取り扱えるので貼り付け予定の場所に当てて見栄えを確かめたり位置を確認したりできます。
使う部分を台紙ごと切り取り水に浮かべるように塗らして台紙からはがしピンセットなどでつまんで貼り付けて転写します。
「シール」とは?
「シール」とは、「表面に文字や絵が印刷され裏面には貼り付け用の糊が塗られているシート」のことです。
「シール」の使い方
台紙から剥がして貼れる粘着性のシートを指します。
物を固定するのに使う粘着テープとは違い表面に印刷された絵や文字を任意の場所に貼り付けるのに使います。
持ち物にキャラクターイラストをあしらったり名前を貼り付けたりなど粘着面があるので糊や接着剤を使わなくても貼り付けられるのが特徴です。
「水転写デカール」と「シール」の違い
「水転写デカール」と「シール」の違いは「貼り方」です。
どちらも表面に絵や文字が印刷され裏面に糊が塗られたシートですが「水転写デカール」は水溶性のノリが塗られた裏面を水で濡らして使うのに対し「シール」は水で濡らさずそのまま貼れます。
「水転写デカール」はシートの厚みが非常に薄く柔らかいので立体物の形に合わせて貼り付けられますが「シール」はシートがやや厚く固いので柔軟が低く曲面には向いていません。
まとめ
「水転写デカール」と「シール」は同じ貼り付け用のシートですが使い方や性質が全く異なります。
それぞれの特徴を正しく理解して使い分けましょう。