麦門冬の原料だけが共通点?
この記事では、「ヤブラン」と「ジャノヒゲ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヤブラン」とは?
藪蘭と呼ばれ、グランドカバーのお助けプラントとして有名でしょう。
常緑多年草。
正直根付いてしまえば勝手に増えるタイプの植物だと言っていいでしょう。
同じカバリングには欠かせない芝生類と比較をされるほどです。
庭に欠かせない1つの理由としては根を採集して、水洗いすると生薬「麦門冬」が出来上がります。
鎮咳薬や喉の腫れを抑える漢方薬として冬場には大手漢方薬エキス剤を飲んだ経験がある方も多い事でしょう。
「ジャノヒゲ」とは?
漢名の麦門冬は別名称として有名。
メインの「ジャノヒゲ」については定番の蛇の髭にはじまり、定番の別語源の訛り変化など諸説ありますが、ハッキリしていません。
平安時代の「やますげ」呼称説も真偽は不明ですが、その時代から存在していた在来種なのは間違いないでしょう。
また江戸時代には既に薬として使われているほど植生していました。
「ヤブラン」と「ジャノヒゲ」の違い
「ヤブラン」と「ジャノヒゲ」の違いを、分かりやすく解説します。
キジカクシ科でありながらそれぞれが属を形成。
その根が古くから麦門冬として使われていた共通点もあります。
外観の大きな違いとしては花・実・葉の3点が挙げられるでしょう。
前者は紫・黒・幅が比較して広めな特徴を持ちます。
後者は明紫・青・幅が比較してかなり細いのが特徴。
私達が目にする機会が一番多いのは葉で間違いないでしょう。
そしてその葉で区別が可能。
「ジャノヒゲ」の葉は細長いの特徴で幅3mm前後と「ヤブラン」の半分以下になります。
両者ともに常緑多年草ですから、常に区別をつける事が可能です。
また花期は「ヤブラン」の方が長いのが特徴。
その後にくる実の時期は「ジャノヒゲ」の方が当然早いのですが、数が少ないのが大きな特徴だと言えるでしょう。
実の外観も「ヤブラン」は「ブルーベリー」思わせる色合いになりますが、「ジャノヒゲ」は実が少ないうえに目を惹く青色ですから、こちらでも一目瞭然です。
まとめ
同じキジカクシ科ながらもそれぞれ属を形成する通りに外観が違います。
一番の違いは葉だと言っていいでしょう。
「ジャノヒゲ」の葉は細長いフォルムで幅は3mmと「ヤブラン」の半分ほどになります。
両者ともに常緑多年草ですから、葉からいつでも区別がつくと言えるでしょう。