「性急」と「早急」の違いとは?分かりやすく解釈

「性急」と「早急」の違いとは?違い

この記事では、「性急」【せいきゅう】と「早急」【そうきゅう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「性急」とは?意味

気が短いのですぐ頭に血がのぼったり、せっかちという人のことを「性急」【せいきゅう】といいます。

少し待たせただけで怒って家に帰ってしまったり、物に当たって破壊するなどして怒りを発散させるのです。

このように、日ごろから「落ち着きが感じられない人のことを指すように、あまりいい意味では使われていない言葉になります。


「早急」とは?意味

とても急ぐ必要性がある事柄を頼むとき「早急」【そうきゅう】といいます。

ビジネスシーンでは、かなり急いで社員に書類を作成させたり、コピーをとらせる行為を急がせることを意味するわけです。

それほど早く制作して、提出してほしいと思うものを人に依頼するとき使う言葉になります。

封書に「早急」と赤文字で書かれているときは、早く開封して読んでほしいと促すのです。


「性急」と「早急」の違い

「性急」「早急」の違いを、分かりやすく解説します。

いつまでも待てない気が短い人のことを「性急」といいます。

このようなことから、「性急な結論を避ける」といって、慎重に討論して結果を出すことが大事という意味になるのです。

もう一方の「早急」は、災害が起きて、一刻も早くその危機的な状況から回避するべく行動しなければならないと示すときに使われています。

「早急な対応」といえば、早くにやるべき仕事に取り掛かかることが必要という意味になるわけです。

「性急」の例文

・『上司の性急に疲れ果てた社員が会社を辞めてしまった』
・『手遅れになる前、取引先に性急に実行してもらった』

「早急」の例文

・『川が氾濫しそうなので、早急に住民を公民館に避難させた』
・『早急に対策する必要性がある問題から取り上げていった』

まとめ

どちらもほぼ同じ意味になる言葉ですが、意味や使い方に違いがありますので、自分なりにどの状況でどちらを使えばいいかを考えて使い分けてみましょう。

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