この記事では、「ギクシャク」と「ギスギス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ギクシャク」とは?
物の動きや人の言動がぎこちなく、小さな対立や不協和音があることを表します。
例えば、「最近、彼とはギクシャクした関係になってしまった。
何か言いたいことがあるのかもしれないが、なかなか話し合えない」というように使います。
この場合、「ギクシャク」は「…した」が付いて名詞にかかる修飾語になっています。
「ギスギス」とは?
緩衝材や潤滑油の役割を果たすものが不足して摩擦が生じることを表します。
例えば、「仕事の忙しさやストレスで、職場の雰囲気がギスギスしている。
みんなイライラしていて、些細なことで言い合いになる」というように使います。
この場合、「ギスギス」は「…している」が付いて述語になっています。
「ギクシャク」と「ギスギス」の違い
「ギクシャク」と「ギスギス」の違いを、分かりやすく解説します。
「ギクシャク」と「ギスギス」の違いは、前者は人間関係などが円滑でなく、小さな対立が存在する様子を表し、後者は人間関係などが険悪で、大きな摩擦が生じる様子を表すという点です。
また、前者は違和感や不自然さを、後者は不快感や嫌悪感を感じさせるニュアンスがあります。
「ギクシャク」の例文
・『新入社員は先輩たちとのコミュニケーションがギクシャクしているようだ』
・『交渉はギクシャクした雰囲気の中で進められた』
「ギスギス」の例文
・『彼女は彼とのギスギスした関係に耐えられなくなって別れを切り出した』
・『チームワークがギスギスしていると、仕事の効率も悪くなる』
まとめ
「ギクシャク」とは、物の動きや人の言動や人間関係が円滑でないさまを表す言葉です。
その一方で、「ギスギス」とは、緩衝材や潤滑油の役割を果たすものが不足して摩擦するさまを表す言葉です。
人間関係に使うと、険悪で不快な状態を表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。