「退去」と「退居」の違いとは?分かりやすく解釈

「退去」と「退居」の違いとは?違い

この記事では、「退去」「退居」の違いについて紹介します。

退去とは?

退去とは、今いる場所から立ち去ることをいいます。

国外退去命令といった場合には、国家が自国内にいる外国人に対し出国を命じることを指します。

本人の意思に反して立ち退くといったニュアンスが含まれることも多いです。

また、退去には人をそこに残して去るという意味もあります。

それから退去は不動産用語としても使われており、マンションやアパートなどの賃貸物件から引っ越しなどで立ち退くという意味でも使われています。

「来月までに退去します」とか「即刻、退居してほしい」といった使い方をします。

賃貸契約で家賃を支払うのは、退去した時ではなく賃貸借契約が解除された時までです。


退居とは?

退居とはマンションやアパートなどの賃貸物件から立ち退くことを指す場合が多いですが、使い方としては間違っています。

本来は「退去」という漢字を使います。

なぜ、退去ではなく退居と使う人が多いのかというと、その物件に引っ越す時には入居というからです。

「居」という漢字を使うので、「退居」と間違えてしまうと考えられます。

ただし、近年は退居と使う人が多いことから、退居でも意味が通じるようになっています。

退居という言葉自体は存在しており、本来の意味は隠居することです。

世間から離れ、静かに暮らすことを退居といいました。

現在は隠居するということが少なくなっているので、ほとんど隠居という意味では使われていません。


退去と退居の違い

不動産用語では物件から立ち退くことを退去といい、退居という漢字を使うのは間違っています。

そのため契約書など正式な文書では、退去が使われています。

ただし、勘違いしている人も多く、退居という漢字を使っても意味は通じます。

退居の本来の意味は隠居することですが、現在はほとんど使われていません。

まとめ

不動産用語として使う場合には、退居ではなく退去を使うのが正しいです。

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