昭和の時代には、年中行事として行われていたことの一つに挨拶状のやり取りというものがあります。
特に夏の暑中見舞いと冬の年賀状は欠くことがありませんでした。
そのような手紙の中で決まり言葉として使われていたのが「日頃からのご厚情に感謝いたします」のような表現です。
それでは、この「ご厚情」とはどういう意味でしょうか。
また、「ご芳情」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ご厚情」と「ご芳情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご厚情」とは?
「ご厚情」とは、「ごこうじょう」と読み、挨拶状などの中で一般的に使われる、相手にお世話になっていることに感謝する表現のことです。
「ご芳情」とは?
「ご芳情」とは、「ごほうじょう」と読み、挨拶状などの中で一般的に使われる、相手にお世話になっていることに感謝する表現のことです。
「ご厚情」と「ご芳情」の違い
「ご厚情」と「ご芳情」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、お世話になっていることへの感謝の気持ちとして手紙などで使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、一般的に使われているのが「ご厚情」であり、あまり使われないのが「ご芳情」ということになります。
実際には、この2つはともに決まり言葉として使われているので、本来の意味とは関係なく同じシチュエーションで使われます。
しかし、本来は「厚い情け」と「芳しい情け」には違いがあり、前者が「情けの深さ」を言っているのに対して、後者は「情けの素晴らしさ」に言及しています・ 4. 「ご厚情」の例文 ・『日頃からのご厚情に感謝いたします』
・『格別のご厚情を賜り、お礼を申し上げます』
「ご芳情」の例文
・『日頃からのご芳情に感謝いたします』
・『格別のご芳情を賜り、お礼を申し上げます』
まとめ
この記事では、「ご厚情」と「ご芳情」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。