誰かの希望を叶えることができないという意味で使われる「ご希望に添えず」という言葉があります。
この「添えず」には大きな秘密があります。
それでは、この「ご希望に添えず」とはどういう意味でしょうか。
また、「ご希望に沿えず」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ご希望に添えず」と「ご希望に沿えず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご希望に添えず」とは?
「ご希望に添えず」とは、誰かの希望を叶えることができないという意味で使われる言葉です。
分解すると、「希望」にて丁寧な接頭語をつけた「ご希望」、「添う」という言葉に可能表現の「ない」が付いた形になります。
したがって、この前述のこの言葉の秘密とは、「添えず」がハンバーグにパセリを「添える」の否定形ではなく、「添う」という動詞の否定形であるということです。
「ご希望に沿えず」とは?
「ご希望に沿えず」とは、誰かの希望を叶えることができないという意味で使われる言葉です、「沿えず」とは、「沿う」という動詞の否定形の「沿えない」が活用したものです。
「ご希望に添えず」と「ご希望に沿えず」の違い
「ご希望に添えず」と「ご希望に沿えず」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、希望を叶えられないという意味で使うという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、相手の気持ちを考えているのが「ご希望に添えず」であり、ただ不可能であるということを言っているのが「ご希望に沿えず」ということになります。
しかし、実際には意味の違いはほとんど意識されることはありません。
そして、「ご希望に沿えず」の方が圧倒的にポピュラーな表現になります。
「ご希望に添えず」の例文
・『今回はご希望に添えず申し訳ありません』
・『ご希望に添えず、心苦しく思っております』
「ご希望に沿えず」の例文
・『今回はご希望に沿えず申し訳ありません』
・『ご希望に沿えず、心苦しく思っております』
まとめ
この記事では、「ご希望に添えず」と「ご希望に沿えず」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。