「既知感」と「既視感」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「既知感」と「既視感」の違いとは?違い

「既知感」「既視感」はどちらも感覚を意味する言葉ですがそれぞれどんな感覚で何が違うのでしょうか。

この記事では、「既知感」「既視感」の違いを分かりやすく説明していきます。

「既知感」とは?

「既知感」とは、「知らないはずなのにすでに知っているような感覚」を指す言葉です。

以前に体験したことがなく見たことも聞いたこともない知らないはずの物事なのになぜかすでに知っているように感じる不思議な感覚を指します。

事実と感覚にズレが生じている違和感の一種ですが不都合になることは少なく、たいていの場合は放置されます。

以前情報を聞いた事実を忘れていたり体験したことを覚えていなかったりなど、知っている事実を忘れていたことが原因で覚える違和感も「既知感」の一種です。


「既視感」とは?

「既視感」とは、「見たことがないのにすでに見たことがあるような感覚」を指す言葉です。

以前に見たことがなく初見のはずなのになぜか初めて見たとは思えず以前に見たことがあるような気がする感覚のことです。

視覚限定で使われる表現なので音や香りなどには使いません。

初めて見る映画なのに見たことがあるような気がする、初めて訪れた場所なのに風景に見覚えがあるといったような感覚が「既視感」に当たります。


「既知感」と「既視感」の違い

「既知感」「既視感」の違いを、分かりやすく解説します。

「既知感」「既視感」の違いは「感覚の種類」です。

「既知感」は見覚えや聞き覚えなどさまざまな感覚を通じて物事をすでに知っているように感じる感覚を指すのに対し「既視感」は視覚限定の表現なので見覚えがあるような感覚のみに対して用います。

言語であるフランス語では「すでに見た」という視覚が強調されており日本語訳としては「既視感」が適切なものの、意味合い的には経験や体験と結びつくため「既知感」のほうが近い表現です。

「既知感」の例文

・『既知感の理由を探る』
・『なぜか既知感を覚えた』

「既視感」の例文

・『既視感のある風景』
・『以前に見た写真が既視感の原因だった』

まとめ

「既知感」「既視感」はとてもよく似た意味の言葉です。

感覚の種類が視覚限定かどうかで区別されるので覚えておきましょう。

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