この記事では、「賛美歌」と「聖歌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「賛美歌」とは?
「賛美歌」とはキリスト教のプロテスタント宗派が礼拝などで歌う神や聖人を賛える歌です。
歌の形にすることでメロディと文章を結びつけて覚えやすくなるので民衆に広めるためにも使われました。
プロテスタントがドイツから生まれた宗派なので最初の「賛美歌」もドイツで生まれています。
それからイギリスに渡ってドイツの「賛美歌」を下敷きにラテン語の「聖歌」やイギリスの宗教民謡に影響を受けたイギリス「賛美歌」が生まれ、そこからアメリカを経て日本にも伝わったものが日本でも知られる「賛美歌」です。
「聖歌」とは?
「聖歌」とはキリスト教で歌われる宗教歌です。
キリスト教にはいくつもの宗派がありますがどの宗派の歌であっても「聖歌」に含まれます。
ただし宗派次第ではプロテスタントが「聖歌」と呼ばず「賛美歌」と呼んでいるように違う呼び方をすることもあるでしょう。
またキリスト教音楽には歌詞のない楽器の演奏によるものだけの曲もありますが、「聖歌」はそういった歌詞のないものは含めず歌詞があるものだけを指します。
「賛美歌」と「聖歌」の違い
「賛美歌」と「聖歌」の違いを、分かりやすく解説します。
キリスト教のプロテスタント系宗派が歌う宗教歌が「賛美歌」で、宗派を問わずキリスト教系の宗教歌を広く指す言葉が「聖歌」です。
「賛美歌」も分類としては「聖歌」の一つですが、プロテスタント系は「聖歌」と呼ばず「賛美歌」という言葉を使います。
まとめ
どちらも日本語以外の表記ではhymnですし「賛美歌」も「聖歌」の一つに分類されることもあり、「賛美歌」と「聖歌」の違いは日本において宗派による呼び方の違いでしかありません。
しかし日本のプロテスタント系では「賛美歌」と呼び、それ以外の宗派では「聖歌」としか呼ばないので、日本で信仰している人にとっては呼び方の違いだけであっても重要なポイントです。