ラベルプリンタのトップブランドの違いを解説!この記事では、「ネームランド」と「テプラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ネームランド」とは?
東京都渋谷区に本社を置く『カシオ計算機株式会社』が1991年11月に発売開始したラベルプリンタの名称です。
後発製品になりますが、キーボード方式を採用した事でより簡単に漢字入力が可能になった事を前面に打ち出した商品となりました。
さらにはノンラミネートタイプである事や当時まだ記録媒体として主流であったVHSビデオテープの背中にピッタリ貼れる事を打ち出しています。
計算機・電子辞書などのパイオニアである『カシオ計算機』が満に持して市場に送り出した商品と言っていいでしょう。
「テプラ」とは?
東京都千代田区に本社を置く『株式会社キングジム』が1988年に発売を開始したラベルプリンタかつ登録商標です。
開発は『ブラザー工業株式会社』の社員が担当。
現在ではプリンターなどプリンティング機器では国内第3位の同社ですが、当時は主力機器がミシンだけで販路を持たなかった事から他社にOEM供与した経緯があります。
しかしこの事が四半世紀後に裁判となり四億円の訴訟が起きたのは記憶に新しいところではないでしょうか。
『ブラザー工業』が特許を所有するラミネートタイプは2000年に販売終了。
現在では『セイコーエプソン株式会社』からOEM供与されたノンラミネートタイプのみが販売中です。
2018年段階で累計1000万台の販売台数を突破しました。
「ネームランド」と「テプラ」の違い
「ネームランド」と「テプラ」の違いを、分かりやすく解説します。
販売の経緯はそれぞれの項目で前述した通りです。
現在では「テプラ」もキーボード入力方式を採用しているだけに純粋にスペックの違いが大きいと言えるでしょう。
機器としては「ネームランド」はスタンダードからハイエンドまでラインナップが充実。
パソコンやスマホにUSB接続可能なものもあり、PCのフォントも仕様可能です。
一方の「テプラ」はハイエンドな仕様はないもの全体的にリーズナブルな品揃えが特徴だと言えるでしょう。
まとめ
「ネームランド」は1991年11月に電子辞書や計算機など電子文具で既に多大な実績を持った『カシオ計算機』が投入したラベルプリンタです。
後発参入だけに当時は「テプラ」を意識したスペックだったのは間違いありません。
「テプラ」は1988年に『キングジム』が『ブラザー工業』からOEM供与を受けて販売開始したラベルプリンタです。
現在では『セイコーエプソン』からOEM供与を受けて販売継続。
累計販売台数1000万台を越えたロングセラー商品。
現在ではキーボード入力対応しており、「ネームランド」と比べてスタンダード仕様に寄せたラインナップになっています。