この記事では、「所為」と「おかげ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「所為」とは?
所為には「しょい」と読む場合と、「せい」と読む場合の2つの読み方があります。
所為(しょい)には、「しわざ、振る舞い」といった意味があり、所為(せい)は上の言葉を受けてそれが原因や理由であることを表します。
「あなたの所為」や「彼の所為」といった使い方をします。
良くない結果が生じた時に使う言葉で、良い結果の理由には使われません。
元々は「しょい」と呼んでいましたが、そこから「せい」という呼び方に転じました。
「おかげ」とは?
おかげとは、人から受けた力添えや恩恵のことをいいます。
また、ある物事や行為によって生じた結果を表すこともあり、「〜のおかげ」といった使い方をします。
他から受ける良くない影響についていう場合もあります。
元々は仏教で使われていた言葉で、神仏の助けや加護を受けることを表していました。
それが人から受けた恩恵についてもいうようになったのです。
「おかげさまで」という場合、感謝の気持ちを表しています。
「所為」と「おかげ」の違い
所為もおかげも、原因や結果を表す言葉です。
所為は良くないことに対して使用しますが、おかげは良いことにも良くないことにも使用します。
「所為」の例文
・『あなたが遅れた所為で予定していた新幹線に乗り遅れてしまった』
・『田中さんの悪口を言った所為でクラス全員から嫌われた』
・『私の所為でイベントが中止になってしまい申し訳ない』
「おかげ」の例文
・『親切な人のおかげで落とした財布が手元に戻ってきた』
・『あなたのおかげで面倒なことになったでしょう』
・『彼のアドバイスのおかげでプロジェクトを成功させることができた』
まとめ
所為もおかげも、物事の原因や結果を表す言葉です。
所為は良くないことに対して使用しますが、おかげは良いことにも良くないことにも使用します。