似たような意味で使われる音楽業界用語に「新譜」と「新曲」があります。
2つの言葉はどのように使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「新譜」と「新曲」の違いを解説します。
「新譜」とは?
「新譜」とは、「新しくリリースする音楽作品」を指す言葉です。
「新譜」の使い方
新しくリリースされるシングルCDや新規に発表されるレコードアルバムなど、商品として新しく世に送り出される音楽作品を表す言葉です。
パッケージ化された単体の音楽作品全般に対して用いる表現なので作品の種類やメディア展開によって内容はそれぞれ異なります。
シングルカットされている作品とフルアルバムでは曲数が大きく異なりますが、新しくリリースされる音楽作品という意味では同じ扱いになるのでどちらも「新譜」です。
「新曲」とは?
「新曲」とは、「新しく作られた歌曲や楽曲」を指す言葉です。
「新曲」の使い方
リズムやメロディ、ハーモニーなどの音楽要素を考慮して作られる独立した音楽作品を「歌曲」や「楽曲」といいます。
「新曲」はこれまで世に何もなかったところに新しく作り出された歌曲や楽曲を指す言葉です。
「新譜」と「新曲」の違い
「新譜」は新しくリリースされる音楽作品を指すのに対し「新曲」は何もなかったところに新しく創作された曲を指す、という違いがあります。
「新譜」は歌や曲をメディアに録音しパッケージ化した商品を表す意味で使いますが「新曲」は商品化されるかどうかとは関係なく新しく作られた曲全般に対して用いる表現です。
過去の名曲を集めたベストアルバムが新たに発売される場合、そのアルバムは「新譜」ですが「新曲」は1つもありません。
頭に思い浮かんで新しく作った曲は「新曲」ですが商品化されなければ「新譜」とは言わないのが一般的です。
「新譜」の例文
・『新譜が発表された』
・『ファン待望の新譜』
「新曲」の例文
・『新曲を初披露する』
・『これまでとはイメージが違う新曲』
まとめ
「新譜」と「新曲」では表している意味が大きく異なります。
それぞれ何を意味するのか正しく理解して使い分けましょう。