この記事では、「進物」と「ギフト」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「進物」とは?
差し上げるといった意味がある「進物」【しんもつ】は、相手に対して誠意の心を持って渡す物を指します。
たてまつるといった意味がある進に、物という漢字が付くと目上の人に対して差し出す品物という意味合いになるのです。
誕生日に贈る物ではなく、上司や社長、取引先といった仕事関係でお世話になっている人への菓子折りになります。
ご挨拶を兼ねて差し出す品物であるため化粧箱に入っていたり、安くはない物を選ぶのが一般的です。
百貨店やデパートでは「ご進物用」として包装してくれる場合もあります。
「ギフト」とは?
出産や入学式、合格祝いを受け取ったときのお返しの意味を込めて渡すのが「ギフト」です。
結婚式に来てもらった親戚や友人、職場関係などに渡す物を指す言葉であり、相手にお礼する意味を込めて渡します。
内祝いやお歳暮でも選ばれていて、相手が日頃に使える鞄や靴、鍋といった物が選ばれるわけです。
また、相手が欲しいと思う商品を選べるよう傘、食器、食品、洗剤、革製品、電化製品などから選べる「ギフトカタログ」を渡す方法もあります。
「進物」と「ギフト」の違い
「進物」と「ギフト」の違いを、分かりやすく解説します。
目上の人へ差し出すため相手に失礼がなく、好みの物に心を込めて差し出すのが「進物」です。
江戸時代では「進物番」といった職があり、大名から将軍へ渡す献上品を司る人が活躍していました。
このようなところからただの贈り物ではなく、ごひいきにしてもらっている相手や、世話を焼いてもらっている位が高い人への感謝を込めて渡すといった意味で使われています。
もう一方の「ギフト」は、贈り物を貰った相手へのお礼を込めて贈り返す物を指す言葉です。
「ギフトセット」と百貨店では毎年お歳暮やお中元の季節になると販売して、日頃から世話を焼いてくれる相手や、取引する企業の社長へ贈り、今後とも仕事したい気持ちを伝えます。
まとめ
相手へ気持ちを込めて渡す物には変わりませんが、どのような人を対象にしているかに違いがあります。
マナーを紹介するサイトや動画でどのような物を選べばいいか調べてみるといいでしょう。