同じ植物でも「雑草」と「野菜」では価値に大きな違いがあります。
この2つは具体的にどのような基準で区別されているのでしょうか今回は、「雑草」と「野菜」の違いを解説します。
「雑草」とは?
「雑草」とは、「特に役に立たない雑多な草」を意味する言葉です。
「雑草」の使い方
地面に生える草のうち人間の生活圏に自然に繁殖し農耕や生活の妨げになる植物を指します。
人間にとって邪魔になる植物の総称なので特定の種類の植物を指す言葉ではありません。
使い方によっては有益な植物であってもその存在が邪魔になるものであれば「雑草」として扱われます。
薬として使える薬草や食用になる野草なども需要がない地域で雑多に生えていれば「雑草」です。
「野菜」とは?
「野菜」とは、「人間の食用になる植物の総称」です。
「野菜」の使い方
人が食べられる植物を指す言葉ですが正確な定義はなく、食用可能な植物であればすべて野菜に含まれます。
一般的には食用にする目的で人間が畑で育てる植物を指すことが多く、自然に生えている食用可能な植物は「野草」や「山菜」などと呼んで区別されています。
ひとくちに「野菜」といっても葉や茎、根や実など食用にする部位はさまざまです。
基本的に苗を植えてから1年以内に収穫し食用にするものを「野菜」として取り扱います。
「雑草」と「野菜」の違い
邪魔になるだけで役に立たない植物が「雑草」、食用として役に立つ植物が「野菜」という食べられるか食べられないかの違いで違いで区別されます。
食用可能な「雑草」もありますが収穫して食用に使わない限り「野菜」として扱われません。
「雑草」の例文
・『庭の雑草を抜く』
・『畑をしばらく放置したら雑草だらけになった』
「野菜」の例文
・『畑で野菜を育てる』
・『健康のために野菜を摂取する』
まとめ
「雑草」と「野菜」はどちらも植物ですが役に立つか立たないかが大きな違いです。
人の価値基準によって区別されている言葉なので覚えておきましょう。